三香湯
女性ならではの心遣い、ヒマラヤ岩塩露天風呂&軟水
近鉄若江岩田駅から南へ、岩田本通商店街を歩いていると、懐かしい祭の風景に遭遇した。東大阪でも下町の雰囲気を残すこのエリアは、例えば若江鏡神社のように、地域の人がホッとできる場所や、祭などの行事が大切に受け継がれている。
駅から若江本町へ約7分ほど歩くと「三香湯」の看板が見えてきた。「看板にもこだわりました」。そう話してくれたのは新保三恵子さん(42)。ご主人である和彦さん(44)の実家が経営する銭湯を、06年12月より引き継いでリニューアルオープンさせた。
ご主人の父・元和さん(71)が40年前に創業した「三香湯」は、閑静な住宅街に位置する。リニューアルオープンの際、通りに面する店のロビーを一面ガラス張りの明るい雰囲気に変えたため、近所の人からは「夜道が明るくなった」と喜ばれている。銭湯の看板にはオリジナル感があふれている。女性らしい字体と、繁栄を表すお洒落な「ぶどう」のイラスト。銭湯独特の湯印マークも特注でデザインしたものだった。内装にもこだわり、天井や柱、壁紙までを三恵子さんが、一つずつ選びぬいた。
もちろん主役のお風呂にも女性らしいこだわりが満載だった。露天風呂にはヒマラヤの天然岩塩を使用している。ヒマラヤ岩塩とは、3億8千万年前より自然の恵みを受けながら継承されてきた、ヒマラヤ山脈でとれる岩塩で、殺菌作用のあるイオウ成分を多く含んでいる。肌にうるおいを与え、体の芯から温まり、発汗作用が大きく、デトックス効果が期待できる。また岩塩を飾ったイルミネーションも美しく、岩塩を眺めながら風に吹かれるのも趣がある。
「三香湯」のお湯は全て軟水を使用している。軟水へのリニューアル後は、お客様より嬉しい声が続々と届く。肌への刺激が弱く、石けんカスも発生しにくい。肌がしっとり、ツルツルした感触に男性も驚くようだ。ペットボトルを持参すれば、ロビーで自由に「飲料用軟水」を汲むことができる。この無料サービスはお客様の間でも大人気となっている。この他にも貸ロッカー(1カ月300円)、無料ドライヤーと、女性ならではの気遣いが随所にあふれている。
営業は平日休日ともに15時から24時まで。リニューアルの際に、番台は近代的なカウンター形式の受付へと変わった。昼は三恵子さんの実家の両親が、夕方はご主人の両親、深夜は三恵子さん夫婦と、チームリレーで店を守っている。家族全員の笑顔が「三香湯」を支えていた。

