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城南温泉

エステ併設、女性にやさしい銭湯

銭湯写真  北摂・池田に来た。威風堂々と建つ池田銀行本店前の交差点を北側に曲がると「城南温泉」があった。玄関には照國、羽黒山、鏡里の3横綱のモノ黒写真が額に飾られていた。「昭和18年4月19日当浴場前にて撮る」とある。笑顔の横綱の肩には白いタオルがかかっている。背景には銭湯入り口の木の引戸が写る。「池田で巡業があったと聞いています」と3代目でご主人の小柳津信之さん(37)が教えてくれた。祖母正子さんの代に店を開いたというが、その当時銭湯黄金時代”の貴重な1枚。銭湯の伝統の重さを物語る。

 そんな歴史の古さとは裏腹に浴湯は美しく新しい。昨年6月にリニューアル工事が完成したばかり。信之さんは改装のコンセプトに「地域密着と異空間」を掲げた。設計士とディスカッションを重ね、その両方を具現化している。

 「地域密着」の目玉はゆっくりくつろげるロビースペースだ。15台が停められる駐車場を併設、兵庫・川西など遠方から車で来るお客さんも多いが、やはり地域のお年寄りの割合が高い。ご老人も含めて地域のお客さんが安らげる場作りが課題だった。思い切って居酒屋風の空間を目指した。靴を脱いで、段差の小さい板張りの居間を設計。カウンターやほりごたつ風テーブルを並べ、くつろげる雰囲気を演出。もちろん生ビールも350円で提供している。

 浴場にも、地域を意識したこだわりを発見できる。タイル壁に描かれた山の頂上には「赤い大文字」。聞けば、池田の名所・五月山で行なわれる「がんがら火祭り」で灯される『大文字』のかがり火をデザインしたとのこと。自慢の炭酸温泉につかりながら、毎晩、「池田の大文字」を眺めることができる。

 また、もう1つのキーワード「異空間」を具現化した最たるものは「エステ」だろう。女性脱衣所に併設された特別室で、プロのエステティシャン資格を持つ奥様・麻弥が、リラックスさせてくれる。こちらは女性のみの完全予約制だが、評判が高い。脱衣所を含め、木の暖かさが空間を演出、パステルカラーの細タイルも明るい雰囲気を醸し出す。「美と健康、女性にやさしい銭湯を作りたかった」と信之さんは胸を張る。

 帰り際、「お前も温まっただろ」と言わんばかりの笑みで、例の3横綱が見送ってくれた。初秋の風が心地よかった。

銭湯写真銭湯写真
【住所】大阪府池田市城南1-2-14
【営業時間】14:30~24:00 日曜日8:00~12:00 14:30~24:00
【定休日】第3月曜日
【入浴料】大人390円、中人130円、小人60円
【設備】内湯深、浅、気泡風呂、電気風呂、水風呂、サウナ、露天風呂(薬風呂)
【最寄り駅】阪急宝塚線池田駅から徒歩5分
【駐車場】6台
ひやしあめ

風呂あがりにゴクっと!

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