2009年7月20日
チカンをやめて女装して公然わいせつ
再来週、東京地裁で初の裁判員裁判が行われます。さらに次の週は、さいたま地裁で。
で、その後はどうなってるのかと思ったら、裁判所が夏季休廷のためか8月中は行われず、9月になるようです。青森、神戸、大阪、山口、さいたま、和歌山、津、横浜地裁の順で予定されてるもよう。
7月17日までに、裁判員裁判対象事件で起訴された被告人が258人って話だから、そのうち裁判員裁判が当たり前になるくらい増えるんでしょうね。ただ、これを多いと見るか少ないと見るか…。
この“258人”って数字も、去年の裁判員裁判対象事件の起訴件数2324件と比べると極端に減ってます。2カ月弱と去年1年間の数を比べても仕方ないけど、重大事件の数は減少してるようです。04年から減り続けてるらしい。一昨年は、未遂も含めて殺人事件の件数が戦後で一番少なかった年ですからね。
重大事件が減り続けて、自然と裁判員裁判がなくなれば、賛成・反対の議論もなくなって平和なんだけどねぇ…。
さて今回は、7月15日に判決公判が行われた西野英樹被告人(逮捕当時39)の裁判傍聴記。罪名は、住居侵入、公然わいせつ。
3月に東京都品川区のマンションで帰宅した女性に陰部を露出して見せたとして、公然わいせつの疑い逮捕された事件ですね。それだけでなく、女装したうえで陰部を露出しており、逮捕後に「女性がびっくりする姿を見たかった」と供述したと伝えられた。
当時の報道によると、マンション敷地内の集合ポストの前でかがんでいた女性(29)に、後ろから「パンツ見えますよ」と声を掛けた後、女性の自室前まで付いていき、陰部を露出した疑いが持たれている。
他人の前で露出するのは変わった性癖だけど、女装して露出となると、かなり変わった人ですね。
まずは、7月8日に行われた初公判。
検察官の冒頭陳述によると、被告人は同種前科も含め、前科19犯。軽犯罪法違反などの前歴は39件だという。
犯行当日。被告人は、女装したうえで女性の前で下半身を露出して女性を驚かそうと考え、たまたま見かけた被害女性の後を追跡。被告人は、ポストの前で女性に声をかけ、通路で陰茎を出して手淫しながら「見てくれるだけでいいから」と言うと、被害女性が「警察呼びますよ」と怒ったという。
公判で逮捕の経緯は明らかにされなかったんだけど、S新聞によると、1カ月後に同じ被害女性に女装姿でマンション内にいるところを発見され、110番通報されたらしい。
取り調べに対し被告人は「去年9月に出所して仕事をしていたが、初めてやる営業の仕事がうまくいかず、女装して露出した。今年の1月、4月、本件の3回やった。小学生のころから女装癖があり、かつらを被ったり、女物の服を着たりしていた」と供述しているという。
露出癖はいつからなのか分からないけど、女装歴は20年以上のようです。筋金入りですね。
法廷には、被告人の婚約者が情状証人として出廷。被告人の女装癖を知らなかったらしく、「同居してなかったですが、今後は一緒に暮らします」等々、今後の監督を約束していました。
そして、被告人質問。まずは、弁護人から。
弁護人 「また公然わいせつ、と。どうすれば繰り返さないようになると思いますか?」
被告人 「その時の気持ちで動いてしまったので…」
弁護人 「その時の気持ちだけで行動しないようにするには、どうしたらいいですか?」
被告人 「イメージトレーニングじゃないですけど、これをしたらこうなるとよく考えてというか…」
言葉尻がハッキリしないんだけど、これからは他人の気持ちを考えて行動すると言ってるんでしょう。
弁護人 「婚約者に対してはどう思っていますか?」
被告人 「1度は裏切ってしまいましたので、今後はこのような事がないように、人の気持ちを真剣に考えてやっていきたいと思います」
弁護人 「会社の人は面会に来てくれました?」
被告人 「はい、来ていただきました」
弁護人 「何て言ってました?」
被告人 「戻ってきて、今まで以上に頑張るように、と…」
婚約者にも雇用先にも見捨てられないとは、相当、人に恵まれてますね。犯行時だけじゃなく、こういう時も人の気持ちを考えて欲しいもんだ。
次は、検察官からの質問。
検察官 「調書によると、出所してから露出行為は3回やった、と」
被告人 「はい」
検察官 「前刑は電車内でのチカン行為ですね。出所後、チカンは?」
被告人 「それはやってないです」
検察官 「チカンやらずに、公然わいせつをやってたのは何故ですか?」
被告人 「特に理由はないですけど、前回チカンで有罪判決受けて、気を付けてたんで…」
検察官 「公然わいせつには気を付けてなかった?」
被告人 「結果的には、そう…」
反省してチカンを繰り返さないよう心がけてたのはいいんだけど、違う犯罪やっちゃあねぇ…。
検察官 「公然わいせつでも、悪い事したら刑務所行くとは思わなかったんですか?」
被告人 「あまり深く考えてなかったと言うか、現行犯じゃなきゃ捕まらないと…」
検察官 「捕まらなきゃいい、と?」
被告人 「深く考えないで行動してたと思います」
人の気持ちだけじゃなく、自分の先の事も考えてなかったようです。
最後は、裁判官からの質問。
裁判官 「前回の裁判で、婚約者の方は?」
被告人 「はい、出ていただきました」
裁判官 「2回目の出廷ですか?」
被告人 「はい」
弁護人からの質問で「1度は裏切って…」と言ってたのは、こういう事でしょう。
裁判官 「何度も同じ事繰り返してたようですけど、自分のアソコを見せるのは最後ですよね?」
被告人 「はい!」
裁判官 「で、女装の方は?」
被告人 「やめようと思ってます」
裁判官 「やめようと思ってるの?」
被告人 「(かつらや女物の服を)処分しようと思ってまして…」
小学生の頃から継続してきた趣味を卒業宣言です。ここから、裁判官は女装に関しての質問が続きます。
裁判官 「女装はストレスを感じたからやる訳ではないんですか?」
被告人 「基本的にはストレスだと思います」
裁判官 「女装するとスカッとするのかな?」
被告人 「…自己満足だと思います」
裁判官 「他人に見られるとスカッとする?」
被告人 「見られるというか、女装してること自体が…」
裁判官 「ん~…、さらにアソコ見せるってのがさぁ…。女装だけじゃ済まない?」
被告人 「相手をビックリさせようと…」
裁判官 「それは、女装しなくてもビックリするよね? なんで女装してやるの?」
被告人 「違う自分になれると言いますか、普通の格好だと理性があると言いますか、普通の格好だと“やってはいけない”と思うので…」
これが女装したうえで下半身を露出した理由です。被告人にとっての女装は、昔からの趣味であると同時に、理性を失わせる手段だったんですね。これを聞いた裁判官は、
裁判官 「ホントに女装やめられるの?」
被告人 「やめられます」
と、改めて確認して、質問終了でした。女装自体は犯罪じゃないんだけど、犯罪の引き金になるんだから、きいとかないとって感じでしょうか。
この後、検察官が懲役1年を求刑して閉廷でした。
そして、7月15日の判決公判。
結果は、懲役8月の実刑。裁判官が判決理由を読み上げた後、異例の被告人質問です。
裁判官 「隠してた下着とかも処分すると思うんで、婚約者に隠すことはもうないよね?」
被告人 「はい」
裁判官 「愛してるのであればね、いい家庭を築いてください」
被告人 「はい、わかりました」
と、質問形式の説諭があって閉廷でした。
事件より女装についての質問が多かった裁判官が、最後にこう言ってくるとは。人の気持ちはわからないもんだ。
注目の裁判
11月24日(火)被告人・秋山直紀:所得税法違反
<防衛汚職関連の所得税法違反事件> 08年8月、日米平和・文化交流協会会長の秋山直紀(当時58)は、防衛関連企業から受け取ったコンサルタント料を隠し所得税を免れたとして逮捕された。
11月24日(火)被告人・芳賀吉孝、小野克巳、五郎川弘之、他2人:わいせつ図画販売・頒布
<わいせつDVD販売を手助けした事件> 08年3月、アダルトDVD業界最大手の自主審査機関「日本ビデオ倫理協会」が、作品の審査基準を甘くして、わいせつDVDの販売を手助けしたとして、審査部統括部長小野克巳(当時51)らを逮捕した。
11月24日(火)被告人・板垣宏 十亀弘史 須賀武敏:爆発物取締罰則違反
<迎賓館などにロケット弾が発射された事件> 1986年に迎賓館などにロケット弾が発射したとして、中核派の須賀武敏、十亀弘史、板垣宏が逮捕された。1審では証拠不十分で全員が無罪とされたが、2審では無罪判決を破棄して審理を地裁に差し戻した。上告審も2審判決を支持し、1審に差し戻された。
11月24日(火)被告人・松田真知:銃刀法違反など(控訴審初公判)
<大量の拳銃や実弾を密輸した事件> 06年1月、指定暴力団稲川会系松田組組長、松田真知は幹部の後藤広一らと共謀して拳銃11丁、実弾220発などを密輸したとして逮捕された。1審で無期懲役、罰金400万円(求刑無期懲役、罰金500万円)を言い渡された。
11月25日(水)被告人・寺岡誠吉:殺人
<運送会社役員を殺害した事件> 08年12月、運送会社社長の寺岡誠吉(当時71)は、元暴力団組員に依頼して06年9月に同社役員の栩野雅晴さん(当時66)を殺害させたとして逮捕された。
11月25日(水)被告人・竹田慶介:公然わいせつ(初公判)
<路上で下半身を露出した事件> 09年10月、東京都豊島区の学習塾経営、竹田慶介(当時27)は同年9月に同区内の路上でズボンを降ろして下半身を露出し男子中学生3人に見せたとして逮捕された。
11月25日(水)被告人・小川俊之:爆発物取締罰則違反(控訴審判決)
<皇居に向かって火薬を詰めた消火器を発射した事件> 08年9月、神奈川県相模原市の元陸上自衛隊員の小川俊之(当時34)が、火薬を詰めた消火器を皇居に向けて発射したとして、逮捕された。
11月26日(木)被告人・原田久:威力業務妨害(初公判)
<サラ金の業務を妨害した事件> 09年10月、愛知県岡崎市の無職、原田久(当時38)は、消費者金融「レイク」のコールセンターに約500回電話をかけ、女性オペレーターにひわいな言葉をかけたとして逮捕された。女性の体の一部を表す言葉などをかけて業務を妨害したという。
11月26日(木)被告人・小川美津子、他2人:昏睡(こんすい)強盗と保護責任者遺棄(初公判)
<スナック経営者による昏睡強盗事件> 09年2月、東京都渋谷区のスナック経営、小川美津子(当時73)ら男女4人は、スナックで男性客に酒を飲ませて泥酔させ、キャッシュカードを盗んで路上に放置したなどとして逮捕された。
11月26日(木)被告人・松原弘樹:強盗(初公判)
<自衛隊員による強盗事件> 09年9月、陸上自衛隊第1空挺団(千葉県船橋市)の陸士長松原弘樹(当時21)らは、東京・六本木のビル敷地内で飲食店従業員男性(当時22)を倒し、顔を殴るなどして現金約13万円入りの財布を奪ったとして逮捕された。
11月26日(木)被告人・植本勝也、井福一郎、他1人:児童買春・ポルノ処罰法違反(初公判)
<暴力団員らによる児童ポルノ販売事件> 09年9月、大阪府守口市の指定暴力団山口組系暴力団組長井福一郎(当時61)と大阪市西淀川区の無職植本勝也(当時43)は、インターネットで児童ポルノのDVDを販売したとして逮捕された。
11月27日(金)被告人・波和二:組織犯罪処罰法違反(組織的詐欺)
<L&G詐欺事件> 09年2月、健康寝具販売会社「エル・アンド・ジー」は、組織的に会員から出資金をだまし取ったとして会長の波和二(かずつぎ)(当時75)や幹部を逮捕した。被害者約3万7000人、被害総額約1260億円とみられる。
11月27日(金)被告人・高相祐一:覚せい剤取締法違反(所持、使用)(判決)
<酒井法子の夫の覚せい剤事件> 09年8月、自称プロサーファーで、女優酒井法子の夫、高相祐一(当時41)は、東京都渋谷区の路上で覚せい剤を所持していたとして逮捕された。
11月27日(金)被告人・和田達夫、嘉藤悦男:背任(初公判)
<理化学研究所をめぐる汚職事件> 09年9月、独立行政法人「理化学研究所」(理研、埼玉県和光市)の主任研究員、和田達夫(当時53)は、取引先の理化学器具開発販売会社「秋葉産業」の社長、嘉藤悦男(当時76)から旅行や飲食費などの代金付け回しを受け、その穴埋めに架空発注を行ったとして逮捕された。
※日記を書く方法はこちらで紹介しています。
この記事には全0件の日記があります。
社会ニュース
- 日航OB企業年金減額へ反発 [24日08:31]
- プロも愛用のゴルフ部品メーカー火災 [24日08:30]
- 荻野さん両親が警察に手紙 [24日08:30]
- 年末ジャンボ発売開始、1等2億円70本 [24日08:21]
- JALカードのマイレージは大丈夫? [24日08:06]
政治ニュース
- 小沢氏が「剛腕」囲碁対決で逆転負け
[23日23:30] - 仙谷氏がスパコン予算慎重に検討と表明 [23日21:06]
- 鳩山首相「政治でもストライク投げたい」 [22日19:59]
- 菅氏が子ども手当の所得制限当初導入否定 [22日18:15]
- 子ども手当の所得制限、当初導入を否定 [22日12:37]
経済ニュース
- 日航が年金削減OB3割、現役5割を提示 [23日21:16]
- 入社2~5年目で愛社精神持つ者は5割 [23日21:16]
- 成田-羽田59分、一部地下鉄の鉄道建設で [23日21:05]
- アイフォーンでソフトバンク独り勝ち [21日16:33]
- ユニクロ早朝セール銀座に2000人以上の列
[21日10:57]
国際ニュース
- 世界初、漆のチェスセットは1100万円 [24日10:35]
- 拉致の邦人男性解放「自動小銃怖かった」 [24日09:00]
- 「ちょっとシャワーでも浴びたい」 [24日08:24]
- シャンゼリゼ通りにイルミネーション点灯 [24日07:54]
- イランで「出会い系」の男女25人を拘束 [23日23:29]
- 松本人志殺害予告男はネット絶ち宣言 (阿曽山大噴火「裁判Showに行こう」) [11月23日]
- プロと違う裁判員の視点に共感 (阿曽山大噴火「裁判Showに行こう」) [11月16日]
- 警察学校の寮で窃盗、まだ余罪あり? (阿曽山大噴火「裁判Showに行こう」) [11月9日]
- 高級外車に「バカ」被告人の胸の内は… (阿曽山大噴火「裁判Showに行こう」) [11月2日]
- “駒大ナタ男”憎んだ相手が恩人に (阿曽山大噴火「裁判Showに行こう」) [10月19日]
