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2011年2月21日

凜とした立ち姿/大河凜

 入団4年の花組若手スター大河凜(たいが・りん)が22日、兵庫・宝塚大劇場で新人公演に初主演する(東京宝塚劇場は4月7日)。演目は、トップスター真飛聖(まとぶ・せい)の本拠地サヨナラ公演となる「愛のプレリュード」。09年「外伝ベルサイユのばら」新人公演ではオスカル役に抜てきされ、立ち姿の美しさに注目が集まった。真飛から男らしい男役のあり方を学び、少年から大人の男へと変身を遂げる。

真飛聖サヨナラ公演「愛のプレリュード」で新人公演初主演する大河凜(撮影・田崎高広)
真飛聖サヨナラ公演「愛のプレリュード」で新人公演初主演する大河凜(撮影・田崎高広)

 最大の武器が悩みでもある。トップ真飛のサヨナラ公演で新人公演に初主演する大河は、凜(りん)とした立ち姿が魅力。しかし、それが「女っぽく見られてしまう」とも自覚する。正統派二枚目としてあこがれる真飛の最後の公演で、懸命に背を追い掛ける。

 09年「外伝ベルサイユのばら」新人公演で、オスカル役に抜てきされた。愛に苦悩する色合いが濃く出た設定で、ブロンドのかつら、軍服からにじみ出る悲哀を体現。繊細なオスカル像を作り、評価を高めた。

 「劇団の方、上級生の方にも、その印象が強いみたいで、今まで、男くさい役があまりなくて、普段の服装とか、髪形にも気を使ってます。今回も(本公演では)少年役で、変わりたいと思って(真飛の動きを)見ています。これをきっかけに、大人の男を演じられるようになりたい」。

 自身が新人公演で演じるのは、真飛演じる陰のあるボディーガードのフレディー。本公演では、フレディーが支援する孤児院で野球選手を目指す少年役だ。少年から大人の男へ-。高い壁を乗り越えるべく、真飛の一挙手一投足は生きた教科書にもなる。

 「けいこの時に思ったんですが、相手役さんへの目線が違う。あったかいんです。毎日、真飛さんが芝居を試して、周りの方もこたえようとしてきていて、その過程での真飛さんは厳しくも、優しくもあって…」。

 ストイックさの中に見えた相手を思いやる余裕。大先輩の懐の深さに感心するばかりだ。「いつかは、ああいう風な存在になりたい」。そう思うと、本業だけでなく、普段着ファッションからメーク、すべてを盗もうと、欲張りになる。
 「(真飛の)ファッションが好きで、イメージしながら、コーディネートしてます。カジュアルでも、フォーマルでも、男っぽさを考えて、男性誌も読んで、研究してます」。

 心技体、すべてに、大人の男への変革期にある。真飛からは、意外な形でハッパをかけられた。新人公演が決まり、真飛に「私なんかが、主演ですみません」と言った時だ。「私なんかが…って思ってる子が、私の役をやるの?」。自信を持て-そんな檄(げき)が、温かい激励の言葉にも聞こえたという。

 悩んでいる暇などなかった。「(高評価の)立ち姿は意識しています。後ろ姿でも、ちゃんとお芝居を見せられるように、心がけてます。普段から姿勢を正していないと、舞台で出せるわけがないですから」。レッスンで覚えたことは、帰宅後もガラスに全身を映し、復習を欠かさない。

 弱点を克服し、長所は磨く。「歌がすごく好きなんで、歌でお芝居を表現したい」。小学2年から、ピアノと同時に歌を習い、音感には自信があった。ただ、高音域が伸びるタイプで「男役としてドスをきかせなきゃいけないので、難しい。女性らしい声になってしまう。練習しかない」。

 低音の練習を重ね、苦手だというダンスにも取り組む。ここでも「男らしく踊ること」が課題だ。男を意識すると、荒々しくなり過ぎる。本公演のレビュー「ル・パルディ」を演出する藤井大介氏から「もうちょっと色っぽく踊れると思うよ」と、指摘された。

 何もかもが発展途上であり、だからこそ、期待感も高まる。「自分の肌色に合うファンデーションを探して、普段メークも勉強中です。徐々にしっくりくるようになりました」。ファンデーションを塗るスポンジのように、日々、吸収、進化を続けていく。【村上久美子】

 ◆愛のプレリュード 自由奔放に生きてきた男・フレディーと、やんちゃなお嬢様、フレディーのかつての相棒の3者による愛と友情の物語。各地を流転し、サンタモニカにやって来たフレディーのもとへ、令嬢キャシーをボディーガードする仕事が回ってきた。水と油、相いれない2人だったが、次第に心を通わせていく。だが、そんな安息の日々も長く続かず、ある事件に巻き込まれてしまう。演出・鈴木圭氏は宝塚大劇場デビュー作。

 ☆大河凜(たいが・りん)7月10日、大阪府生まれ。豊中市立第十三中出身。07年3月「シークレット・ハンター」で初舞台、その後、花組に配属。09年「外伝ベルサイユのばら」では、本役は真飛が務めたアンドレの幼少時代を演じ、新人公演ではオスカル役に抜てきされ、頭角を現してきた。身長168センチ。愛称「がりん」「しずか」。


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夢の舞台を創り続けて90年あまり。時代とともにスターを生み、話題作を手掛けてきた宝塚歌劇団。華やかなステージを作り続ける裏側で夕カラジェンヌは日々、厳しいけいこと競争の中で切磋琢磨を続けている。連載「プレシャス! 宝塚」では、そんな夕カラジェンヌの横顔を伝えます。

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