日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムの芸能ページです。



ここからこのサイトのナビゲーションです

共通メニュー

企画特集


2011年2月07日

笑顔でサヨナラ/真飛聖

 花組トップスター真飛聖(まとぶ・せい)が、兵庫・宝塚大劇場のサヨナラ公演で、男役としての集大成に臨んでいる。公演は、ミュージカル「愛のプレリュード」(作、演出・鈴木圭)と、レビュー「Le Paradis!!(ル・パラディ)~聖なる時間」(作、演出・藤井大介)。3月7日の本拠地千秋楽まで「悔いのないよう全力で走り続けます」。笑顔でサヨナラを約束した。東京宝塚劇場では、3月25日~4月24日まで。

笑顔でサヨナラ公演千秋楽を迎えたいという花組トップの真飛聖
笑顔でサヨナラ公演千秋楽を迎えたいという花組トップの真飛聖

 ハムのゆうちゃんに負けない貴公子、宝塚の「ゆうさん」が芝居はスーツ、ショーでは黒えんび服に身を包み、宝塚人生の有終を飾る。現代男役の王道だ。

 「自分の集大成であり、恩返しも。感謝の気持ちいっぱいに、1日を大事に走り抜けている感じです」。

 清潔感あふれる二枚目トップは、沖縄キャンプでフィーバーを巻き起こす日本ハム斎藤佑樹投手にも通じるさわやかさ。ミュージカル「愛のプレリュード」では、令嬢キャシー(蘭乃はな)のボディーガードを引き受けた陰のある男、フレディーを演じる。

 映画「ボディーガード」がモチーフ。骨太な男の設定だが、スーツ姿に定評がある真飛だけに、立ち姿も凜(りん)とさまになる。

 トップ就任3年余り。スーツ姿には「前作(麗しのサブリナ)が初めてのスーツもので、みなさんも新鮮だったんですよ。コスチュームに比べると軽く、歩きやすいけど、その分(男としての立ち居振る舞いが目立ち)難しい。でも、とっても楽しかったので、スーツでビシッと卒業できるのはうれしいですね」と笑う。

 2部のショーは「楽園」がテーマ。演出の藤井大介氏からは、宝塚の舞台を鑑賞する者にとって、見ている時間こそが、癒やされる楽園、と説明を受けた。

 「明るく、前向きで、歌詞もみんなで共感できるナンバー。これぞ男役! っていう作品もあります」。

 劇団きっての貴公子らしく、華麗なショーで締める。「トップになってから、大劇場では黒えんび服を着たことがなかったんですが、今回は、黒えんび服(の出番)があります」。衣装でも男役の本懐を遂げる。

 東京公演を残すとはいえ、来月7日の本拠地千秋楽まで、ちょうど残り1カ月となった。

 「最後は、どんな気持ちで迎えるんだろう。多分、幸せいっぱいなんじゃないですか。でも、本拠地最後というのは、自分の胸の中にしっかり持っていたい」。

 もっとも、湿っぽさは感じさせない。日ごと、忙しさとともに充実感が心を支配していく。

 「退団後の寂しさは、想像もつかない。今は毎日、みんなと顔合わせてるので、それがなくなったら、いきなりくるのかも。でも、1日24時間は決まっているんだから、寂しいと思うより、楽しくいたい。笑ってたいって思うんですよ」。

 神奈川出身ながら、格好いいより、おもしろいと言われる方がいいという個性派だ。「『ゆうさん、おもろいわ』って言われると、快感。5人トップがいれば、そんなトップがいてもいいと思ってきたから」。

 星組から花組へ組替えになり、約2年で花組トップに就任。心がけたのは、笑顔を忘れないことだった。

 「だって、笑っていたら幸せになれる。それに、私が元気がないと、みんな心配しますしね。と言っても、みんなといると、自然とそうなりますけど」。

 寂しさは、ほほ笑みの裏に隠し、きりっとした表情で後輩にメッセージを送る。「花組を、宝塚を大好きって気持ちだけは絶対、忘れないで。辞めたら2度と戻ることはない。毎日お芝居できることは、当たり前じゃない。恵まれてるんだよってことも伝えたい」。

 退団後の活動は未定。だが「自分で笑って、人を笑わせていきたい。でも、別にコメディアンになるわけじゃないですよ」。また相好を崩した。これからも、笑顔の絶えない人生が続いていく。【村上久美子】

 ◆愛のプレリュード 自由奔放に生きてきた男・フレディー(真飛聖)と、やんちゃなお嬢様(蘭乃はな)による愛の物語。各地を流転し、サンタモニカにやって来たフレディーのもとへ、令嬢キャシーをボディーガードする仕事が回ってきた。水と油、相いれない2人だったが、次第に心を通わせていく。だが、そんな安息の日々も長く続かず、ある事件に巻き込まれてしまう。演出・鈴木圭氏は宝塚大劇場デビュー作。

 ☆真飛聖(まとぶ・せい)10月13日、神奈川生まれ。中延学園高を経て95年「国境のない地図」で初舞台。星組に配属され、99年「我が愛は山の彼方に」で新人公演初主役。01年「花の業平」「ベルサイユのばら」でも新公主役を務め、翌年「ヴィンターガルテン」でバウホール初主役。03年「雨に唄えば」(日生劇場)に、女優・リナ役で出演。05年8月、花組に組替え。07年12月、春野寿美礼の後を受け花組トップスターに。身長169センチ。愛称「ゆう」。


この記事には全0件の日記があります。


ソーシャルブックマークへ投稿

  • Yahoo!ブックマークに登録
  • はてなブックマークに追加
  • Buzzurlにブックマーク
  • livedoorクリップに投稿

ソーシャルブックマークとは

プレシャス! 宝塚
プレシャス! 宝塚
夢の舞台を創り続けて90年あまり。時代とともにスターを生み、話題作を手掛けてきた宝塚歌劇団。華やかなステージを作り続ける裏側で夕カラジェンヌは日々、厳しいけいこと競争の中で切磋琢磨を続けている。連載「プレシャス! 宝塚」では、そんな夕カラジェンヌの横顔を伝えます。

最近のエントリー






日刊スポーツの購読申し込みはこちら

  1. ニッカンスポーツ・コムホーム
  2. 芸能
  3. コラム
  4. プレシャス! 宝塚

データ提供

日本プロ野球(NPB):
日刊編集センター(編集著作)/NPB BIS(公式記録)
国内サッカー:
(株)日刊編集センター
欧州サッカー:
(株)日刊編集センター/InfostradaSports
MLB:
(株)日刊編集センター/(株)共同通信/STATS LLC

ここからフッターナビゲーションです