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2010年10月04日

レッツ・エンジョイの精神忘れず/音月桂

 雪組の新トップスター音月桂が13日、大阪・梅田のシアター・ドラマシティーで開幕する「はじめて愛した」で“プレお披露目”を行う。表向きカメラマンで実は殺し屋というハードボイルドな役どころ。2役も初めてなら、クールなヒットマンを演じるのも初めて。当面は固定したトップ娘役を置かず、公演ごとに相手役が変わる異例の船出だが「レッツ・エンジョイの精神を忘れず、常に挑戦し続ける自分でいたい」と、さらなる進化を誓った。

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“プレお披露目”で「殺し屋」「フリーカメラマン」と2つの顔を持つ男を演じる音月桂。「カメラって重いですね」と言いながら笑顔でポーズを決めた(撮影・築山幸雄)

 大きな瞳にキュートな笑顔。思いつくありったけの言葉で気持ちを伝えようとする無邪気さは、これから始まるトップスターへの重圧や気負いなどまるで感じられない。

 新トップの船出はなかなか異例ずくめのものとなりそうだ。劇団の意向で当面はトップ娘役を限定せず、今回の「はじめて-」では愛加あみ、来年元日に開幕する大劇場でのお披露目公演「ロミオとジュリエット」では舞羽美海、夢華あゆがWキャストで相手役を務める。自身のお披露目ということだけでも神経を使うのに、相手役が変わっては負担は倍増する。

 しかし、音月はサラリと言った。「確かに“気を使わない”と言ったらウソになっちゃいますけど『音月はこうです!』って頑固に固めるんじゃなく柔軟になれるだろうし“この子(娘役)とだったらこんな感じですよ”って、その時の相手役からもらった感覚を自分で消化して舞台に反映させたい。ま、大丈夫でしょ(笑い)」。

 入団13年目。下級生のころから注目度は高く、順調にスターへの階段を上がってきた。組替えが多い今の歌劇団ではめずらしく雪組一筋。生え抜きでトップになったのは96年に就任した高嶺ふぶき以来、14年ぶりのことだ。「雪組に配属され、そのままこの組でトップをさせていただけるなんて、本当に幸せです。雪組にしかない“何か”をもう一度思い出して、新生雪組のカラーにしていきたい」と力強く宣言した。

 ただ、トップ内定の通知を受けた時はさすがに気が引き締まる思いがしたという。「あの時はもちろん、うれしいという気持ちがありましたが、それと同じ、いやそれ以上にプレッシャーや不安で大変でした」。

 そんな時、前トップでカリスマ的存在だった水夏希からの掛けられた言葉は今も胸に残っている。「気負わずに、自分が楽しんで」。同時にブロードウェーで出演者らが開幕前に口々に発する言葉が頭をよぎったという。「Let’s Enjoy!」。「ファン時代、タカラヅカの舞台を見たらいつも自分が元気になっていた。それは舞台に立ってる人が楽しんでいるから。だから私も“逃げたい”とか“苦しい”じゃなくいい緊張感を持って楽しんで舞台に立とう! って改めて思ったんです」。

 「挑戦」。音月は今回の取材で何度も繰り返した。プレお披露目となる今回の公演で演じるのは殺し屋とフリーカメラマンという2つの顔を持つ男。等身大の好青年役が多かった音月にとって「殺し屋」など今まではまったく無縁だった。

 「ヒットマンはもちろん、表と裏の顔がある役も初めて。今までにない役作りは大変ですけど、この学年になってもまだまだ挑戦させて頂けるなんてありがたいです。相手役さんが固定されないこともそうですが、トップになっても自分がトライできることを与えてもらえるのは幸せなことです」。Let’s Enjoyの精神を忘れず、頂点を極めても進化し続ける-。無限の可能性を秘めた音月率いる雪組がいよいよスタートする。

 ◆「はじめて愛した」ストーリー 一匹狼の殺し屋バード(音月)は、表向きはガイと名乗るフリーカメラマン。ある日、いつものように殺しの依頼をアッシュから受け、ビルの屋上から狙撃銃を発射したバードは、ある女に目撃されたことに気付く。しかし、その直後、女はビルから飛び降りてしまう。

 刑事ベルモンド(早霧せいな)は犯行で使われた弾丸から殺し屋バードの仕業だと直感。犯行現場から飛び降りた女が、一部始終を見ていたのではないかと推測するが、女は事故のショックで記憶を失っていた。

 一方、ビルに残されたカバンの中身から、女の名前がレイチェルとわかったガイは彼女を始末しようと病院に忍び込む。しかし、何も思い出せない彼女を見ていると命まで奪う気になれない。彼女の素性には不可解な謎も多く、ガイは自分たちは事故の前、モデル志望とカメラマンの関係だったと説明し、レイチェルを引き取る。そのころ、街を仕切るボスの息子ジュリアーノ(彩風咲奈)は、消えた婚約者レイチェルを必死に探していた…。


 ☆音月桂(おとづき・けい)6月19日生まれ。埼玉県出身。鴻巣中を経て98年「シトラスの風」で初舞台。当初から華やかなルックスで注目を集め01年「猛き黄金の国」で新人公演初主演。03年「春麗の淡き光に」「Romance de Paris」04年「スサノオ」「青い鳥を捜して」で新公主役を演じた。02年「ホップ スコッチ」で立樹遥、壮一帆と3人でバウ初主役。その後も「恋天狗」「さすらいの果てに」「やらずの雨」「ノンノンシュガー!!」、昨年1月にも「忘れ雪」でバウホール主役を果たした。07年12月からは三井住友VISAカードのイメージキャラクターとしてCMやポスターモデルを務め、水夏希らと組んだユニット「AQUA5」でテレビ出演、CD発売など活躍は舞台にとどまらずファン層も幅広い。身長167センチ。愛称「キム」。


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夢の舞台を創り続けて90年あまり。時代とともにスターを生み、話題作を手掛けてきた宝塚歌劇団。華やかなステージを作り続ける裏側で夕カラジェンヌは日々、厳しいけいこと競争の中で切磋琢磨を続けている。連載「プレシャス! 宝塚」では、そんな夕カラジェンヌの横顔を伝えます。

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