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2010年5月17日

「うれしすぎて涙出ました」/涼紫央

 星組の男役スター涼紫央が全国ツアー中の「激情 ホセとカルメン」(23日まで)で、ヒロイン・カルメンの夫ガルシアと狂言回しでもあるメリメの2役を好演している。このツアーが終われば、中2日でディナーショー「Profile-プロフィール」(26日東京會舘、30、31日宝塚ホテル)が待っている。そんな多忙なスケジュールも「忙しいなんてありがたいことですよ」と笑顔だ。4年ぶりとなるディナーショーは“自分史”コーナーで台本も手掛けるなど思い入れも強い。大舞台では見ることのできない貴重なステージになりそうだ。

4年ぶりのディナーショーでは自ら台本を手掛けた“自分史”ミュージカルも披露する涼紫央。「先日、通したらうれしすぎて涙が出ました」と笑った(撮影・加藤哉)
4年ぶりのディナーショーでは自ら台本を手掛けた“自分史”ミュージカルも披露する涼紫央。「先日、通したらうれしすぎて涙が出ました」と笑った(撮影・加藤哉)

 著名なオペラ「カルメン」を題材にし、タカラヅカでも11年ぶりの再演となる名作「激情」。物語を進行させるメリメと、カルメンの夫で敵役でもあるガルシアを演じ分け、自在の役作りで舞台を引き締めている。

 しかし、涼も初日が開けるまでは今までにないほど役と格闘していた。「メリメには本当に悩まされました。私、セリフ覚えって全然悪い方じゃないんですけど、語り部ってセリフが対話じゃないでしょ? だから最初はホントにセリフが入らなくて。しかも再演だからBGMが出来上がってる中で“ここまでにこのセリフ入れて”って決まってるので焦ってしまうし。私焦らされるのが大嫌いなんです(笑)。本当に自分にイライラしました」と笑いながら振り返った。

 11年前は、その後宙組のトップスターになった和央ようかが熱演した2役だが「和央さんとは同じようにはできないし、やっぱり私風にやりたいって思うし。いい意味で私のイメージを裏切りたいとも思ったし」と心は揺れたようだ。

 それほど役作りに苦しみながらも、一方で4年ぶりのディナーショーのけいこにも奔走。こちらはポスター作りから構成、台本にまでかかわった。「あれもやりたい、これもやりたいって思う夢がほぼ全部かないました。涙が出るくらいうれしい構成」と自信のステージになりそうだ。

 中でも約15分に及ぶミニ・ミュージカル“自分史コーナー”は「ぜひ見ていただきたい」というほどのデキだとか。熱烈なファン時代からいかに受験を目指し、挫折を乗り越え、入団15年目を迎えた現在までを懐かしのナンバーを交えつづったもので、台本も自分で手掛けたという。

 入団して15年。華やかなキャリアを重ねた今も、彼女は毎年、春になれば初心に帰ることができるのだという。「私、2回ここ(宝塚音楽学校)を落ちているんですけど、3回目で受かった時の桜の感じや風のにおい、当時の音楽学校の雰囲気…。すべてを鮮明に覚えているんです。毎年桜の季節になったり、音楽学校の受験生を見ると思い出して“私ももっと頑張らな”って思えるんです。そういう思いも込めたコーナーになってるかな」。

 ポスター撮影はもちろん、そのデザインや題字にまでこだわった。肝心のショーでは台本も手掛け、構成も演出家の先生と納得いくまで話し合った。「こないだ、通してやってみたらうれしすぎて涙が出てきました」と笑った。「なかなか自分の人生をショーにできるなんて出来ないですもんね。忙しい? そんなこと言ったらバチが当たります。ありがたいことですよ」。どんな状況でも笑顔を絶やさない丁寧な受け答え。そんな人柄もにじみ出るディナーショーになりそうだ。


 ☆涼紫央(すずみ・しお)3月9日生まれ、大阪市出身。四天王寺学園を経て96年「CAN-CAN」で初舞台。02年4月「プラハの春」で新人公演初主役。続く「ガラスの風景」でも新公主役を務め03年「恋天狗」でバウホール初主役。05年「それでも船は行く」でもバウ主役を務め、タカラヅカの伝統的な男役像で人気に。身長169センチ。愛称「とよこ」。


 ◆「激情 ホセとカルメン」 フランスの小説家メリメ(涼)がスペインで出会ったドン・ホセ(柚希礼音)について語り始める。ある年のセビリアの春祭り。人々が歌い踊る中でジプシーのカルメン(夢咲ねね)は一際目を引いていた。彼女は言い寄る男達を袖にし、伍長のホセを踊りに誘う。ホセは情熱的な目をしたカルメンに強くひかれた。

 しかし、祭りの喧騒(けんそう)の中、カルメンはジプシーをさげすんだ町の女の顔をナイフで傷つける。カルメンを連行するホセだったが、カルメンの誘惑に負け彼女を逃がしてしまう。逆に責任を問われたホセが捕らえられた。1カ月後、釈放されたホセはカルメンが働くナイトクラブで再会。やがて、2人は愛し合うようになりホセは軍隊を捨て、ナイトクラブで武器の密輸や殺人にまで手を染めることになる。


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夢の舞台を創り続けて90年あまり。時代とともにスターを生み、話題作を手掛けてきた宝塚歌劇団。華やかなステージを作り続ける裏側で夕カラジェンヌは日々、厳しいけいこと競争の中で切磋琢磨を続けている。連載「プレシャス! 宝塚」では、そんな夕カラジェンヌの横顔を伝えます。

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