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2009年9月28日

娘役極める/天咲千華

 タカラヅカに新しいヒロインが誕生した。入団4年目の若手娘役・天咲千華が先日、宝塚大劇場で行われた花組「外伝 ベルサイユのばら~アンドレ編」の新人公演で初ヒロイン・マリーズを好演。男役からの転向、宙組からの組替えとさまざまな試練を乗り越え、可憐(かれん)に成長した姿を見せた。素顔はまだまだ初々しさいっぱいだが、舞台に上がれば一転。情熱的なヒロイン像を作り上げ“演技派娘役”として注目を集める存在になった。

「男役も娘役も関係ない。1人の舞台人として輝きたい」と話す天咲千華
「男役も娘役も関係ない。1人の舞台人として輝きたい」と話す天咲千華

 舞台後のあどけない表情が印象的だ。さっきまでアンドレとの別れを悲しみ熱演を繰り返していた天咲。終演後のインタビューで心からほっとした様子で「お客さまの温かい拍手が何よりもうれしかった」と力を出し切った演技に手応えを感じていた。

 しかし反省も忘れない。「豪華なセットやドレスに助けられた部分がすごくあったと思います。こんな豪華なドレス、どう扱っていいかも分からなかったし。今日の反省をぜひ東京公演で生かしたい」と表情を引き締めた。

 初めてのヒロイン。しかも伝統ある「ベルばら」だ。最初は戸惑いだらけだった。「配役を聞いたときはただただビックリの一言で。それから時間がたつにつれ、今度は“どうしよう?“って不安だらけだった。でも幸い、本公演でマリーズの子ども時代を演じているので1人の女性として気持ちは同じだし、そういう意味では恵まれていましたね」と振り返った。

 この作品とはよほど縁があるのだろう。今回の本公演では子どものマリーズを、宙組時代には、子ども時代のアンドレを演じている。幼いながら結婚を約束するシーン、再会までの約束に大切なリボンと母親の形見を交換する場面…。物語はこのエピソードを軸に展開するため子役とはいえ大事な役回りだ。「アンドレをやったからこそ見えてくるものもあるし。そういう心情を大事に演じたい」と話した。

 入団4年目と、まだまだこれからの成長株だが、わずかの間にも足跡はなかなか劇的だ。音楽学校の予科生時代は娘役だったが、小さいころからの夢をあきらめきれず男役に転向。入団当初も男役だった。しかし、その身長、柔和な表情を客観的に判断し、入団後に娘役に再び転向した。新公などで注目され始めた今年2月、今度は宙組から花組に組替え。最初の大劇場公演で新公初ヒロインが決まったのだ。

 特に娘役への再転向は大きかった。宙組時代、DVDを見て自分の小ささにショックを受けた。同時期、娘役のキレあるダンスに魅了され思い切って決断したという。「男役が好きで、やりたかったからこそ大事にしたかった。でも、私では自分の理想の男役はできない。理想からかけ離れた男役になるより、娘役での理想を目指すのもありなんじゃないか」。

 今は娘役に誇りを持ち、とことん極めたいと思っている。「男役さんをステキに見せることとか、娘役としての大事なことは押さえつつ、タカラヅカのいち舞台人として、男役も娘役も関係なく1人の役者として輝けるようになりたい」と目を輝かせた。初めての新公ヒロインを成功させ、今大きな1歩を踏み出したばかり。自分の理想に向かい、道のりはまだまだ続く。

 ◆「外伝 ベルサイユのばら アンドレ編」 フランス革命を目前に控えたパリ。男装の麗人オスカルにその人生をささげてきたアンドレ(望海風斗、本役・真飛聖)は平民出身だったが早くに両親を亡くし、オスカルのジャルジェ家に引き取られ共に大きくなった。

 アンドレの生まれ故郷プロバンスには、8歳の時に離ればなれになった幼なじみマリーズ(天咲、本役・桜乃彩音)がいた。別れの日、リボンとどんぐりの実を交換し「大きくなったら結婚しよう」と約束した2人。マリーズは大人になってもその約束を忘れることができず、彼を探す旅に出た。パリに着き酒場で働くようになったマリーズ。ある日、店に出入りするブイエ将軍(真瀬はるか、本役・星原美沙緒)が彼女を養女にしたいと自分の屋敷に引き取る。すっかり貴族のレディーになったマリーズと再会したアンドレ。マリーズは胸に秘めた思いをぶつけるが、アンドレの心の中にはオスカルしかいなかった。やがてフランス革命が始まる。本公演は10月5日まで。

 ★天咲千華(あまさき・ちはな) 6月5日生まれ。東京都墨田区出身。女子聖学院高を経て06年「NEVER SAY GOODBYE」で初舞台。当初は男役だったが、入団後に娘役に転向。宙組に配属となり今年2月24日付で花組に組替えとなった。父は大相撲の元関脇・逆鉾。(現・井筒親方)身長164センチ。愛称「あまちゃき」。


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夢の舞台を創り続けて90年あまり。時代とともにスターを生み、話題作を手掛けてきた宝塚歌劇団。華やかなステージを作り続ける裏側で夕カラジェンヌは日々、厳しいけいこと競争の中で切磋琢磨を続けている。連載「プレシャス! 宝塚」では、そんな夕カラジェンヌの横顔を伝えます。

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