2009年7月13日
息ピタッ/華形ひかる、真野すがた
花組の男役スター華形ひかる、真野すがたがW主演するバウホール公演「フィフティ・フィフティ」が開幕した(20日まで)。現代社会の歪みを巧みに描いた軽いタッチの作品で99年入団、同期生2人の息の合った掛け合いと力強いコーラスは必見だ。

- 最後は思わぬ落とし穴もあってハッピーエンド。ジョナサン(中央左下=華形ひかる)ヴィクター(中央=真野すがた)も真人間になりピースサイン
目鼻立ちのくっきりした華やかなルックスで人気の華形と、長身で涼しげな印象の真野。花組を支える同期の男役スター2人が主演コンビを組み、息の合った演技を見せている。
舞台は現代のアメリカ。ルックスも考え方も最先端だが、現代社会からは弾き出された若者2人が、ひょんな事から廃村危機に直面する過疎の村に住むことになり、村人と交流する中で本来の姿を取り戻すまでを描く力作。
孤児院育ちで幼なじみの2人は、今やインチキ不動産ブローカー(華形)と結婚詐欺師(真野)として生きていた。マフィアにスカウトされても「上下関係が面倒くさい」と断るほどの男たち。ある事件に巻き込まれ、逃げついた先が過疎の村だった。アウトローでも必要としてくれる人がいるだけで、真人間になろうとする2人。やがて過疎の村でそれぞれ“彼女”を見つけることになるのだが、最後にはクスッと笑わせる落とし穴が潜んでおり最後まで飽きさせない。
華形と言えば先日、宙組トップスターになった大空祐飛主演の「銀ちゃんの恋」で準主役ヤスを好演。つかこうへい氏原作の「蒲田行進曲」をミュージカル化したもので、映画では平田満が演じた大部屋俳優を個性的に演じ演技の幅を広げた。一方の真野は大劇場公演「太王四神記」で青龍の神器の守り主・チョロでも見せたように、顔をほとんどマスクで隠していても際だつ存在感とスタイルの良さ、丁寧な役作りが印象的だ。ともに入団11年目。男役として充実期を迎えた2人の競演は見逃せない。
◆「フィフティ・フィフティ」 孤児院で一緒に育ち、お互いを熟知しているジョナサン(華形)とヴィクター(真野)。ジョナサンはインチキ不動産ブローカー、ヴィクターは結婚詐欺で生計を立てていた。ある日、裏組織の男に襲われ、もみ合っているうちにジョナサンの発砲した銃弾がその男に当たってしまった。慌てて車で逃げ出す2人。ついた先は過疎化が進み廃村危機にある「ベンソン村」だった。移住希望者と勘違いされ、ジョナサンは不動産管理専門の自治体職員、ヴィクターはイケメン牧師に仕立て上げられた。戸惑いながらも村人と交流を深めるうち、ジョナサンはクララ(白華)と、ヴィクターはパメラ(華耀)といい雰囲気になるのだが…。
★華形(はながた)ひかる 9月26日生まれ。東京都中野区出身。区立第十一中を経て99年「ノバ・ボサ・ノバ」で初舞台。花組に配属。05年11月「落陽のパレルモ」で新人公演初主役。昨年10月、つかこうへい氏原作の「蒲田行進曲」を元にした「銀ちゃんの恋」ではヤスを熱演。「階段落ち」も再現し話題に。身長168センチ。愛称「みつる」。
★真野(まの)すがた 7月12日生まれ。神奈川県横須賀市出身。清泉女学院を経て99年「ノバ・ボサ・ノバ」で初舞台。月組に配属となり05年10月「JAZZYな妖精たち」で新人公演初主役。翌年8月、花組に異動となり昨年2月「蒼いくちづけ」でドラキュラ伯爵を演じバウ初主役を務めた。身長173センチ。愛称「めお」。
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