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2009年1月05日

名前に恥じないように/鳳真由

 花組の若手男役、鳳真由が20日に行われる「太王四神記」新人公演で準トップ、大空祐飛演じるヨン・ホゲに抜てきされた。ヨン様こと韓国人俳優のペ・ヨンジュン主演の連続ドラマとして、日本でも人気の高かった同作を世界で初めてタカラヅカがミュージカル化。注目の作品で、初の大役を得た鳳も「こんないいチャンスをいただいてムダになんてできない。最高の新年幕開けにしたい」と熱演を誓った。

新人公演初の大役を前に「名前に恥じないようしっかり精進したい」と誓う鳳真由(撮影・岡潤一)
新人公演初の大役を前に「名前に恥じないようしっかり精進したい」と誓う鳳真由(撮影・岡潤一)

 あこがれの大劇場で準主役を演じるチャンスが巡ってきた。大劇場でソロナンバーを披露するのも初めてなら、もちろん長ゼリフも初めて。「あの大きい空間に自分がたえられるのかな? 銀橋とか…、ちゃんと想像しとかなきゃダメですよね」。初の大役を前にコメントも初々しい。

 昨年11月下旬、今回の配役を聞かされたときは動揺してしまった。「ホントに失格なんですけど、その日のお稽古が全然ダメで上の空だったんです。下級生には“何か悲しい事でもあったんですか?”って突っ込まれたり(笑)」。

 これまで、新公でもここまで大きな役を演じたことはない。「最初は正直“何で私が?”って思いました。誰にでも『初めて』っていう瞬間はやってくるものだけど、今回『初めて』っていうのはこういう気持ちなんだなって実感しました」と振り返った。

 注目の舞台でもある。ヨン様ことペ・ヨンジュン主演の歴史ファンタジーで、ヨン様が演じたタムドクが、苦難を乗り越え真の王へと成長していく姿を描く。鳳は、タムドクと同じ日に生まれながらやがて敵対していく従兄弟のホゲの役だ。

 現在は本公演で戦闘シーンが多いため筋肉痛と闘いながら、新公の稽古に没頭する日々。典型的な敵役だが「自分に正直で純粋だからこそ“悪役”にならざるを得なかったんだと思うんですね。単なる敵役ではなく、そういう心の内まで表現できたら」と演技プランを明かした。

 鳳は物心ついた時からタカラヅカが大好きだった。「多分、お腹にいた時から見ていたんだと思います」。胎教がタカラヅカだった、と言っても大げさではないぐらいの境遇。祖母が鳳蘭の大ファンで旧知の間柄でもあったことから、芸名に「鳳」の1文字をもらった。

 「本当に恐れ多くて…。でも“付けたらいいやん”ってあっさり言っていただいたんです。この名前に恥じないように頑張らないと」。鳳は最後に表情を引き締め、自分に言い聞かすように熱演を誓った。

 ◆太王四神記 西暦375年、朝鮮半島・高句麗。王の誕生を告げる「チュシンの星」が現れた日、王家にタムドク(本役・真飛聖、新公・望海風斗)とヨン・ホゲ(本役・大空、新公・鳳)の2人が生まれた。

 同じ日に生まれた2人だが、タムドクは父・ヤン王から「英知や能力を隠して生きろ」と命じられ、一方、いとこのホゲは「チュシンの星の日に生まれた子」として育てられる。

 親の確執をよそに、2人は仲良く少年時代を過ごしていたが、ある事件をきっかけに2人の関係は一変。ホゲの母親が、ホゲを王にしようとタムドクの父、ヤン王に毒を盛ったのだ。ヤン王は一命を取り留めたが、タムドクがその罪を問い詰めた結果、ホゲの母親は自殺。以来、ホゲはタムドクを憎み、王となって復讐することを誓う。さらにホゲが幼いころから思いを寄せていたキハ(本役・桜乃彩音、新公・野々すみ花)がタムドクを愛していると知り、ますます対抗心を燃やすのだった。

 本公演は2月2日まで。

 ☆鳳真由(おおとり・まゆ) 4月26日生まれ。東京都小平市出身。明星高を経て05年「エンター・ザ・レビュー」で初舞台。現在、宝塚歌劇の専門チャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」の進行役、スカイ・フェアリーズを務める。身長168・5センチ。愛称「まゆ」。


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プレシャス! 宝塚
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夢の舞台を創り続けて90年あまり。時代とともにスターを生み、話題作を手掛けてきた宝塚歌劇団。華やかなステージを作り続ける裏側で夕カラジェンヌは日々、厳しいけいこと競争の中で切磋琢磨を続けている。連載「プレシャス! 宝塚」では、そんな夕カラジェンヌの横顔を伝えます。

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