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2008年11月03日

かっこいい娘役へ/夢咲ねね

 「タンゴ踊りまくってますから、今は全身筋肉痛です」。大きな瞳を輝かせ、いたずらっぽく笑う表情が印象的だ。東京・日本青年館で公演中の「ブエノスアイレスの風」(11月14日~25日、バウホール)でヒロインを務める星組娘役・夢咲ねね。

舞台への意気込みを語る夢咲ねね
舞台への意気込みを語る夢咲ねね

 「まさかこんなに踊るとは…。でも毎日、すごく勉強になってます」。同作は98年、元月組トップスター紫吹淳主演でヒット。ダンスの名手と言われた紫吹に合わせた作品とも言われ、今回主演する柚希礼音もダンスを得意としており、注目度は高い。

 タカラヅカでも、大劇場のショーではタンゴシーンも多々あるが、ここまでタンゴを盛り込んだ作品も珍しい。「小さいころからバレエを習って、タカラヅカに入っても娘役で“しなやかさ”を求めてきた感があるので、パシっと決めるのがなかなか体に入ってこなかった。『男役になったつもりでやってごらん』っていろんな上級生の方に言っていただき日々格闘です」と、いつものかわいい娘役からカッコイイ娘役に変貌中だ。

 今年1月、月組から星組に移ってきた。バウワークショップ「ホフマン物語」でヒロインを務めてから、その千秋楽直後に異動。すぐにシアター・ドラマシティー「赤と黒」の準ヒロインに取り組む、という慌ただしさだった。「初めてのワークショップ、初めての組替え、初めてのドラマシティー…。初めてのことばかりで本当に充実した1年。新鮮でした」と本人も充実の表情だ。

 ショックだったのは、組替えしてきて真っ先に声を掛けてくれたトップスター安蘭けいが先日、退団を発表したこと。「星組最初の舞台だった『赤と黒』ではまったく同期もおらず、さすがに不安だったのに気軽に声を掛けて下さって本当にうれしかった」と心強い存在だった。

 来年はいよいよ新人公演最後の年。「怖いですね。もう(入団して)7年か…。いつまでも甘えてちゃいけないし、ちゃんと下級生もまとめていかないと」。しっかり自覚を備えさらなる飛躍を誓っていた。【土谷美樹】

 ◆ブエノスアイレスの風 1900年代半ばのブエノスアイレス。長く続いた軍事政権が倒れ、新しい大統領も選出された。政治犯として獄中にいたニコラス(柚希)は特赦によって出所する。彼は学生時代から先鋭的な反政府組織に身を置き、武力闘争の行動隊長だった。しかし民政となった今、彼の居場所はなく新しい人生を歩み始める。
 やがて、ニコラスはタンゴ酒場で働き始めた。持ち前のダンスを生かし、頭角を現してきた。しかし、かつての闘争仲間で親友だったリカルド(和涼華)が現れた。政権が替わり目標を失ったリカルドは新しい生き方が見つからず追い詰められていた。彼はニコラスと共に再び新たな組織を結成する事を夢見ていたのだ。

 ☆夢咲(ゆめさき)ねね 7月4日生まれ、富山市出身。富山第一高を経て03年「花の宝塚風土記」で初舞台。月組に配属され05年2月「エリザベート」で新人公演初ヒロイン。同年7月「Bourbon Street Blues」(北翔海莉主演)でバウ初ヒロイン。07年1月「パリの空よりも高く」続く8月「マジシャンの憂鬱」でも新公ヒロインを務めた。今年1月30日付で星組に異動。身長164センチ。愛称「ねね」。


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プレシャス! 宝塚
プレシャス! 宝塚
夢の舞台を創り続けて90年あまり。時代とともにスターを生み、話題作を手掛けてきた宝塚歌劇団。華やかなステージを作り続ける裏側で夕カラジェンヌは日々、厳しいけいこと競争の中で切磋琢磨を続けている。連載「プレシャス! 宝塚」では、そんな夕カラジェンヌの横顔を伝えます。

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