2008年10月20日
究極のポジティブ人間/愛花ちさき
宙組の若手娘役、愛花ちさきが21日、宝塚大劇場で行われる「Paradise Prince」新人公演のヒロインに抜てきされた。と言っても、彼女は新公世代としては“上級生”にあたる入団6年目。愛花も「下級生のころだったら舞台の怖さも知らないし、その分勢いでぶつかっていけたかも知れない。確かに学年が上の分だけプレッシャーはあるけれど、それを変に感じないようにしたいですね」と力むことなく笑顔で語った。

- インタビューを受ける愛花ちさき
本公演ではトップ娘役・陽月華演じるキャサリンのルームメート、メグを好演中。実は今回、大劇場で初めてセリフをもらった。それだけで飛び上がるほどうれしかったのに、新公ではまさかのヒロイン役。「まったく予想もしていない展開で、香盤発表の時は驚きとうれしさのあまり泣いてしまった」という。けいこ場での号泣に周囲もア然としたというが初々しい反応は、やはり「初ヒロイン」らしい。
父は俳優の夏夕介。今、色紙に書いているサインは父が考えてくれたものだ。母が宝塚ファンだったことから、物心ついたころにはタカラヅカファンで、幼稚園のころには将来の夢が「ミュージカルに出ること」だった。やはり血は争えない。小さいころからお芝居も大好きで小学校から演劇部。ミュージカルを見に行っては自宅で再現して遊んでいたという。
大劇場でのセリフを得るまで、道のりは長かったが焦りもさほど感じなかった。「私、究極のポジティブシンキングなんですよ(笑い)。例えば役名がなくて小さい役を何個もやるとするじゃないですか。各場面で違う役ができてうれしい、と思うんです」と振り返る。
新公でのヒロインを得た今「本当に幸せだと思えます。両親もすごい喜んでくれて“今まで頑張ってきて良かったね”と。何もかもが初めてのことだし、与えられたことを着実にこなして自分のモノにしていきたい。頑張ろうというパワーが今まで以上にわき上がっているのが自分でも分かります」と熱演を誓った。【土谷美樹】
◆「Pardise Prince」 10代のころからモダンアート界のプリンスとして、注目を集めてきた天才アーティスト、スチュアート(鳳翔大、本役・大和悠河)には、実は子どものころから大事にしてきた夢があった。それはアニメーション作家になり、小さい時から描き続けてきた「Paradise Prince」をテレビシリーズにすること。
24歳の彼は夢に向かってゼロから人生をやり直すことにした。しかし、人生はそんなに甘くない。待っていたのは厳しい下積み生活だった。そんな中で彼は画家の卵キャサリン(愛花、本役・陽月華)と出会う。夢に向かってひたむきに生きる2人はお互いに引かれ仕事上でも支え合っていた。
一方、今までスチュアートのマネジメントをしてきたアートマネジャーのアンソニー(凪七瑠海、本役・蘭寿とむ)は、彼を何とか元の世界に引き戻そうとキャサリンを利用しある手段を思いつく…。
☆愛花(あいはな)ちさき 5月15日生まれ。東京都練馬区出身。私立星美学園中を経て03年「花の宝塚風土記」で初舞台。05年、宝塚専門チャンネル「タカラヅカ・スカイ・ステージ」の案内役、スカイフェアリーズを務めた。身長163センチ。愛称は「たら」。
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