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2008年9月15日

大胆イメチェン「夢かなった」/凪七瑠海

 宙組の若手男役、凪七瑠海が来月21日に行われる「Paradise Prince」の新人公演で、準トップ蘭寿とむ演じるアートプロデューサー、アンソニーに挑戦することになった。主役スチュアートの夢を阻む典型的な敵役。これまで子役や明るい青年役が多かった凪七にとっては、劇的にイメージチェンジできるチャンスだ。

宙組の若手男役、凪七瑠海
宙組の若手男役、凪七瑠海

 「今までやったことのない、こういう悪役をずっとやりたいと思っていたのですっごいうれしいんです。ある意味ちょっと夢がかなった」と声を弾ませた。

 モダンアートの世界で成功を収めたスチュアート(本役・大和悠河、新公・鳳翔大)が子どもの頃からの夢をかなえるため、今の地位を捨て、苦労しながらも夢を実現させるサクセスストーリー。アンソニーひとり、スチュアートを元の世界に引き戻そうとあの手でこの手で応戦する。

 パステル調の衣装が舞台を彩る中、衣装も黒っぽく「私ひとりだけ、逆の方向を向いている役ですからね。やりがいもありそうだし、今まで自分になかった引き出しを作れそうで。蘭寿さんに学びながら自分の色も出したい」と演技プランは膨らむばかりだ。

 敵役は音楽学校に入った時からの夢だった。「男くさくて“これぞ男役”って感じの役があこがれだったんです」。しかし、声の高さや愛くるしいルックスが先行し下級生のころは子役や底抜けに明るい青年役で“らしさ”を存分に発揮してきた。学年が上がるにつれ、そのイメージが強くなり、男役として心中焦りがなかったと言えばウソになる。「焦ったことも確かにありましたね。でも、その時その時の自分に合った役を与えていただいて、じっくり勉強させてもらえた。多分、今回の役だってもっと下級生の時にいただいていたらムリだったと思うんです」と分析する。

 ようやく、自分の望む役どころを手に入れた。プレッシャーを噛みしめながら「私にとっては幅を広げるチャンスですが、まずは自分の役を楽しみたい。主役のスチュアートがシロだとしたら私のアンソニーはクロ。このシロクロをはっきりさせたら楽しい舞台になるんじゃないかな」。大胆なイメチェンが期待できそうだ。【土谷美樹】

 ◆Paradise Prince モダンアート界の若き天才スチュアート。しかし、彼には幼いころからの夢があった。それはアニメーション作家になり、小さい時から描き続けてきた「Paradise Prince」をテレビシリーズとして発表すること。スチュアートは今までの実績を捨て、アニメの世界でイチからスタートする決意をする。しかし、そんな彼に待っていたのは厳しい現実。いつまでたっても下積みの日々だったが、画家の卵キャサリン(愛花ちさき、本役・陽月華)と出会い、お互い支えながら夢に向かって歯を食いしばっていた。一方、今まで彼をマネジメントしてきたアートプロデューサー、アンソニー(凪七、本役・蘭寿)は何とかスチュアートを元の世界に引き戻そうと模索していた。

 ☆凪七瑠海(なぎな・るうみ)11月11日生まれ、東京都世田谷区出身。田園調布雙葉高を経て03年「花の宝塚風土記」で初舞台。その年の阪急電鉄初詣でポスターを務めた。身長170センチ。愛称「エリカ」。


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夢の舞台を創り続けて90年あまり。時代とともにスターを生み、話題作を手掛けてきた宝塚歌劇団。華やかなステージを作り続ける裏側で夕カラジェンヌは日々、厳しいけいこと競争の中で切磋琢磨を続けている。連載「GO!GO!宝塚」では、そんな夕カラジェンヌの横顔を伝えます。

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