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2008年7月07日

努力を信じ、大舞台に臨む/紅ゆずる

 8日、大劇場で行われる星組「スカーレット・ピンパーネル」の新人公演で初主役を務める紅ゆずる。入団7年目。これまでの新公でも大役をこなした経験のない彼女がラストチャンス、最後の新公で大抜てきを受けた。

 「びっくりした、という言葉しかありませんでした。すごくうれしいっていう気持ちと、本当に私がやるの? って気持ちと大変だ、どうしようっていう動揺と…。決まった日の晩は眠れなかった」と振り返る。

 布石はあった。今年4月、バウホールで上演されたワークショップ「ANNA KARENINA」で、紅はヒロインの夫、カレーニンを熱演。不倫の愛に走る妻の夫という難役をこなし評判になっていた。「カレーニン役をいただいた時も本当は大変だったんです。香盤表を見て『ムリ、ムリ、ムリ!』って連呼してて、上級生の方に笑われたほどですから」。しかし、自分の性格とは正反対というカレーニンに向き合い、役作りの難しさと楽しさを実感したという。

 タカラヅカとの出会いは小学校5年の時。学校から帰ってテレビをつけるとたまたま宝塚歌劇の中継が流れていた。食い入るように見入り、気がつけばランドセルを背負ったまま芝居を見終わっていた。「私、ここに入るわ!」。剣道も柔道も「習いたい」と始めたのに2回と続かず、道具ごと弟におしつけた彼女の姿を見てきた両親は「またか…」と最初は相手にもしなかったという。

 「ものすごい飽き性」と自分を分析する紅だがタカラヅカだけは本気だった。反対する両親はバレエを習うことも許さなかったため、紅は録画した宝塚歌劇のビデオを見て自己練習を繰り返していたほど。その姿にようやく両親が折れ、1回の受験で難関を突破した。

 大舞台を前に紅は「どうしよう? って思うだけではどうしようもないし、前には進めない。与えられたものはきっちりやりたいし、そこは譲れないから」とかみしめるように話した。自分がひたむきに重ねた努力を信じ、大舞台に臨む。【土谷美樹】

 ◆スカーレット・ピンパーネル 舞台はフランス革命で混乱するパリ。暴走する革命政府たちは、次々と無実の人まで捕らえ断頭台に送り込んでいた。そんな中、イギリス貴族のパーシー・ブレイクニー(紅、本役・安蘭けい)は仲間とともに秘密結社「スカーレット・ピンパーネル」を結成し、無実の人々を救出し続けていた。
 これに怒ったのが革命政府軍。公安委員ショーヴラン(麻尋しゅん、本役・柚希礼音)らは、正体不明の秘密結社撲滅に躍起になる。「スカーレット-」がイギリス貴族らしいと情報をつかんだショーヴランらは、昔なじみで今はパーシーの妻マルグリット(蒼乃夕妃、本役・遠野あすか)を使って正体をつかもうとする。3人の複雑な人間関係がからみあい、謎解きが始まる。

 ☆紅(くれない)ゆずる 8月17日生まれ、大阪市出身。東大谷高を経て02年「プラハの春」で初舞台。身長173センチ。愛称「さゆみ」「ゆずるん」。


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プレシャス! 宝塚
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夢の舞台を創り続けて90年あまり。時代とともにスターを生み、話題作を手掛けてきた宝塚歌劇団。華やかなステージを作り続ける裏側で夕カラジェンヌは日々、厳しいけいこと競争の中で切磋琢磨を続けている。連載「プレシャス! 宝塚」では、そんな夕カラジェンヌの横顔を伝えます。

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