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2008年5月05日

黒塗りで気合スイッチON/真野すがた

 身長173センチ、色白でスッキリした立ち姿が魅力の花組男役スター・真野すがたが、9日に開幕する「愛と死のアラビア」(6月16日まで)では褐色にメーク、“黒塗り”のジューバで荒くれ男に挑戦する。新トップスター真飛聖のお披露目でもある今回の公演。「私、ショー(Red Hot Sea)でも黒塗りなんですけど、こんな経験なかなかないんで、すごく楽しみです。スチール撮りの時に実際メークしたんですが、やっぱり気持ちがグッと引き締まるんですよね、黒塗りって。いつも以上に“やるぞ”って気になります」と思いも熱い。

 月組から異動してきてもうすぐ2年。新しい環境にも慣れてきた。今年2月、10日間のバウホール公演「蒼いくちづけ ドラキュラ伯爵の恋」を成功させたことも大きな自信につながった。「今回バウ初主役を経験して、自分が真ん中に立つということの責任感、周囲のサポートの強さを痛感しましたね」と振り返る。

 1日だけの新人公演主役と違い、10日間とはいえ主役としてコンディションを完ぺきにするのは大変なことだ。「わずか10日でも大変だったのに、これを1カ月半(大劇場での公演期間)も保つトップさんって驚異的ですよね。ホント神様。そう実感したからこそ、今回のお披露目でもできるだけ真飛さんをサポートしたい」と、大劇場公演に向け気持ちも一段と引き締まったようだ。

 バウ公演ではアクシデントも乗り越えた。緊張の初日、登場場面で自分が乗るエスカレーターが故障。ゆっくり下降するはずが、急降下でドスン! ときた。「お芝居の前半部分でいきなり段取りが狂ってしまったんですよね。本当なら慌てふためくところですが、逆に吹っ切れた自分がいたんです。細かいことをごちゃごちゃ気にするよりも、舞台って生ものだし、何が起こるか分からない。段取りに気を取られるよりも役を必死に生きることが大事だって思い知らされました」と力強い。

 「男役10年」と言われる世界でこの春、その節目の年に突入した。「まだまだ振り向いてはいられないけれど、研9の最後に今回のバウを経験できたのは大きかった。今の自分としては納得できるものだったから」。つかんだ自信を胸に、今度は大劇場で新たな挑戦を続ける。【土谷美樹】

 ◆愛と死のアラビア 1807年、イギリス人の狙撃兵トマス・キース(真飛)は負傷してエジプト軍に捕らわれる。トマスは敵のエジプト人でさえ一目置くほど、正確な狙撃の腕前だった。エジプトのイブラヒム長官(大空祐飛)は、捕虜の身となったトマスに、砂漠のベドウィンの騎馬隊を訓練しライフル銃の使い方を教えるため、ナイルの上流アスワンへ行けと命じる。
 次第にエジプト軍と心を通わせるトマス。エジプト軍がスーダンへ遠征する際にも従軍を願い出たが、イスラム教徒の中にはイギリス人で異教徒のトマスの参加を拒否する者がいた。イスラム教に改宗し、砂漠の民となる決意をしたトマスだったが、その身の行方は危険にさらされていた。

 ☆真野(まの)すがた 7月12日生まれ。神奈川県横須賀市出身。清泉女学院を経て99年「ノバ・ボサ・ノバ」で初舞台。月組配属となり、05年10月「JAZZYな妖精たち」で新人公演初主役。06年8月、花組異動。今年2月「蒼いくちづけ ドラキュラ伯爵の恋」でバウホール初主演を成功させた。身長173センチ。愛称「めお」。

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夢の舞台を創り続けて90年あまり。時代とともにスターを生み、話題作を手掛けてきた宝塚歌劇団。華やかなステージを作り続ける裏側で夕カラジェンヌは日々、厳しいけいこと競争の中で切磋琢磨を続けている。連載「GO!GO!宝塚」では、そんな夕カラジェンヌの横顔を伝えます。

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