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第20回 日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞


20周年回顧

第8回
1995年

植木等さん杉村春子さんら映画支えた俳優陣

助演男優賞の植木等さんは、ばんそうこう姿で登場=95年12月28日
助演男優賞の植木等さんは、ばんそうこう姿で登場=95年12月28日

 この年の授賞式は、1895年12月28日にフランスのリュミエール兄弟がパリのカフェで初めて映画を上映してから、ちょうど100年目に当たる日だった。記念の日にふさわしく、日本映画を支えてきた俳優陣がそろった。

 助演男優賞を受賞したのは、今年3月に亡くなった植木等さん。かつて、無責任サラリーマンで一世を風靡(ふうび)した植木さんが、大林宣彦監督作品「あした」で演じたのは、妻と孫に先立たれた心優しいやくざの親分だった。受賞に「何ともまあ、びっくりしました」と話した植木さんだが、来場者も何とまあびっくりした。額に2枚のばんそうこうを張っていたのだ。前日にぶつけたらしく「ちょっとした自分の不注意で、擦りむきました」と照れ笑いしていた。

 「午後の遺言状」で主演女優賞を受賞した杉村春子さんは、それまで叙勲や文化勲章まで辞退していたが「自分を評価してくださる」と賞を受けた。壇上では、新藤兼人監督の妻で、1年前に亡くなった乙羽信子さんを思って涙を流した。その杉村さんもこの受賞の2年後に亡くなられた。映画を支えた人々に支えられた授賞式だった。

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