日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムの芸能ページです。



ここからこのサイトのナビゲーションです

共通メニュー

企画特集


2010年3月25日

化け猫の綱渡りは迫力満点

 大仕掛けで魅せる怪猫劇(かいびょうげき)が21・22日、大阪・新世界の老舗朝日劇場にかけられる。ふすま抜け、一本竹、灯籠抜け、そして綱渡り。中でも化け猫が綱渡りで逃走する場面は迫力満点。客席真上に十字に張られた綱を駆け抜けていく。役者は沢田ひろし。

 劇団「春陽座(はるひざ)」澤村新吾オーナーの父・澤村源之丞が得意とした外連(けれん)ものだが「源之丞の怪猫劇を継承できるのは沢田しかいない」といわれる。劇団結成の翌年2006年、沢田が30年ぶりに復活させた。07年に再演。以来3年ぶり3度目の上演だ。「芸風が源之丞先生に似ているといわれ挑戦しました。当時の源之丞先生のオリジナルを再現するとともに、新吾先生が今の大衆演劇のお客さまに喜んでいただけるよう脚本を書き演出して下さっています」と沢田は話す。

 盲目の息子を理不尽な手討ちで失った母娘の、無念の生き血を吸った飼い猫がその怨念を晴らそうとする化け猫芝居。大仕掛けに目を見張り、背筋をぞくっとさせられ、コミカルな演出に笑い、2日にわたって繰り広げられる舞台を見終わるころには、観客も胸を打たれ涙を流している。

 沢田は、4歳で舞台を踏んだ。「父親らの劇団とともに生活していましたから、自然と役者の道を歩むようになりました。源之丞先生の十八番を継承させてもらっていることは大変ありがたいことです。そして大がかりな芝居ができる劇場にも感謝しています」。綱が張れる大衆演劇場は、大阪の朝日劇場以外では東京、神戸、広島にしかない。

 劇団、劇場関係者らも全員勢ぞろいして、19日にお祓いを受ける。怪談であるとともに、危険と背中合わせの大仕掛け。これまで2度とも大成功を収めてきたが、「道具もすべてお祓いしていただきます」と沢田。万全を期して、来年100周年を迎える朝日劇場に新たな歴史を刻む。【H】


このニュースには全0件の日記があります。


ソーシャルブックマークへ投稿

  • Yahoo!ブックマークに登録
  • はてなブックマークに追加
  • Buzzurlにブックマーク
  • livedoorクリップに投稿

ソーシャルブックマークとは

ニッカン座 人生劇場
ニッカン座・人生劇場
 笑いあり、涙あり、感動あり。毎日、日本のどこかで繰り広げられる人情舞台。その一瞬、一瞬に人生をかけて、全国巡業を続ける大衆演劇のヒーローを追います。
松井誠
 (まつい・まこと)1960年4月8日、福岡県大牟田生まれ。大衆演劇一座に生まれ育ち、85年に「劇団・誠」を結成。商業演劇の座長公演をはじめ、大河ドラマ「風林火山」などに出演。若手劇団「下町かぶき組」の育成のほか、舞踊「誠心流」家元、着物デザインなど幅広く活躍。
竜小太郎
 (りゅう・こたろう)1974年8月2日、東京生まれ。父は大衆演劇役者、母はダンサーで4歳の時に日舞を習い始め、森川長次郎劇団に入団。関西を中心に活躍して7歳の時に「初代・浪花のチビ玉」と呼ばれる人気者に。85年には「必殺・ブラウン館の怪物たち」で映画デビュー。舞台、映像と幅広く活動している。アイエス電話03・3355・3561。
大川良太郎
 (おおかわ・りょうたろう)1978年(昭53)3月6日、静岡県生まれ。大阪府育ち。劇団九州男(げきだんくすお)座長。輝く役者だけのユニット「シリウス(天狼組)」でも活動中。
橘大五郎
 (たちばな・だいごろう)1987年(昭62)1月27日、大分県生まれ。橘菊太郎劇団若座長。大衆演劇の若きカリスマ。2003年、北野武監督の映画「座頭市」に出演。2007年には早乙女太一らとのハワイ公演を成功させた。趣味はタップダンス、映画・舞台鑑賞。

最近の記事




日刊スポーツの購読申し込みはこちら

  1. ニッカンスポーツ・コムホーム
  2. 芸能
  3. コラム
  4. ニッカン座 人生劇場

データ提供

日本プロ野球(NPB):
日刊編集センター(編集著作)/NPB BIS(公式記録)
国内サッカー:
(株)日刊編集センター
欧州サッカー:
(株)日刊編集センター/InfostradaSports
MLB:
(株)日刊編集センター/(株)共同通信/STATS LLC

ここからフッターナビゲーションです