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2010年2月23日

「浪花のあんみつ姫」も2児の母

 大衆演劇界では数少ない女性座長である。2児の母である。シングルマザーである。齢(よわい)26歳。座長襲名披露公演を一人芝居で務める。

 満劇団、大日方皐扇(おおひがた・こうせん)。1時間15分の一人芝居になる。演目は「唐人お吉」。「お吉は実在人物ですから、資料を調べ自分に置き換え、お吉さんをよみがえらせるようイメージしました」と皐扇は話す。侍にする約束を信じた恋人から、米国領事の妾(めかけ)にされるお吉の16歳から30歳過ぎまでを演じる。いや、「演じるのではなく、お吉を生きるんです」。

 座長に就いたのは2008年10月1日だった。以来1年余、時は矢のように通り過ぎていった。「この度、しっかり区切りをつけさせていただくことになりました」と皐扇。座長襲名披露公演は24日。会場は大阪・新世界の老舗、朝日劇場。昨年末、NHK紅白歌合戦を舞踊で飾った大川良太郎ら旅役者の花形もゲスト出演する。その日の予約席はすでに売り切れた。

 父は大衆演劇界の大御所大日方満(みつる)。母きよみも満の後を受けて長年座長を務めてきた。「座員は男の子が多いので座長は大変です。いまだに私には難しいかなと思います。劇団内のことは父母に甘えることも」と皐扇は率直に話していたが、公演時間が迫るとサッと舞台衣装に変身、座員にテキパキ指示を出した。役者皐扇の小気味の良さは舞台裏から発進する。

 長男の芸名は「浪花の若だんな」。5歳になったばかりだが、芝居、踊りで皐扇の向こうを張る人気ぶり。次男「浪花の小とら」は2歳。いまは踊りで客席を和ませている。2人とも人情芝居で注目を集める満劇団の大切な役者だ。皐扇自身、「浪花のあんみつ姫」として2歳から舞台に立ち天才子役と呼ばれた。

 しかし、芸歴だけでは座長として一人前に扱ってはもらえない。芸そのものの実力を披露して、「女座長皐扇」を世に問う日がもうすぐやってくる。

 ◆大日方皐扇 1983年(昭58)9月29日、大阪市生まれ。血液型O。


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ニッカン座 人生劇場
ニッカン座・人生劇場
 笑いあり、涙あり、感動あり。毎日、日本のどこかで繰り広げられる人情舞台。その一瞬、一瞬に人生をかけて、全国巡業を続ける大衆演劇のヒーローを追います。
松井誠
 (まつい・まこと)1960年4月8日、福岡県大牟田生まれ。大衆演劇一座に生まれ育ち、85年に「劇団・誠」を結成。商業演劇の座長公演をはじめ、大河ドラマ「風林火山」などに出演。若手劇団「下町かぶき組」の育成のほか、舞踊「誠心流」家元、着物デザインなど幅広く活躍。
竜小太郎
 (りゅう・こたろう)1974年8月2日、東京生まれ。父は大衆演劇役者、母はダンサーで4歳の時に日舞を習い始め、森川長次郎劇団に入団。関西を中心に活躍して7歳の時に「初代・浪花のチビ玉」と呼ばれる人気者に。85年には「必殺・ブラウン館の怪物たち」で映画デビュー。舞台、映像と幅広く活動している。アイエス電話03・3355・3561。
大川良太郎
 (おおかわ・りょうたろう)1978年(昭53)3月6日、静岡県生まれ。大阪府育ち。劇団九州男(げきだんくすお)座長。輝く役者だけのユニット「シリウス(天狼組)」でも活動中。
橘大五郎
 (たちばな・だいごろう)1987年(昭62)1月27日、大分県生まれ。橘菊太郎劇団若座長。大衆演劇の若きカリスマ。2003年、北野武監督の映画「座頭市」に出演。2007年には早乙女太一らとのハワイ公演を成功させた。趣味はタップダンス、映画・舞台鑑賞。

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