2009年8月02日
改めて教えられる大家族の魅力
「サマーウォーズ」(日)
美人で、ひそかにあこがれていた先輩から「一緒に信州に来て。私のおばあちゃんや親せきの人たちと会って」と誘われたら…。主人公の高校生(声・神木隆之介)でなくても、きっと舞い上がってしまって、どんなロマンスに発展するのかとワクワクすることだろう。
だが、そこで待っていたのは、コンピューター世界で起こった異変だった。アカウント、アバターなど、パソコンに詳しくない人にはなじみのない言葉が何度も登場するが、物語はテンポよく進んでいく。
架空世界の出来事が、やがて地球の危機につながることが分かり、クライマックスへ。美人の先輩(声・桜庭ななみ)とその家族が団結し、大ピンチに立ち向かっていく。気がつけば、今ではなかなか味わえない大家族の魅力や、地域社会のネットワークの重要性などを改めて教えられていた。
コンピューター素人の記者には、どこまでリアルな話なのか、見当もつかないが、さほど違和感を感じさせないのは、アニメーションが美しく、ドラマに自然と引き込まれるからか。登場人物の表情や色使いには、アダルト世代が見ても十分楽しめる。
山下達郎が初めて劇場用アニメのため書き下ろしたテーマ曲「僕らの夏の夢」も、いい感じだ。【三宅敏】
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