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2009年7月12日

パターン分かっていても楽しめる

「ごくせん THE MOVIE」(日)

 吉本新喜劇テイストが込められた青春活劇…思い切り笑って、スカッとさせてくれて、ちょっぴりホロッとさせられる映画版「ごくせん」は関西育ちの記者には、そんなふうに映った。

 主人公の高校教師ヤンクミ(仲間由紀恵)には2つの顔がある。ふだんは落ちこぼれ生徒の世話に手を焼く高校教師。もうひとつは、任俠(にんきょう)の世界に生きる「大江戸一家」の跡取り娘。突然ドスの効いた声に一変するのは、かつての山田スミ子、今の未知やすえ(関西以外の人、分かりますか?)のネタに通じるものがあって、パターンが分かっていてもそれでもなお楽しめる。

 それだけメリハリの効いた変身ぶりであり、特に“お嬢”として「正々堂々と生きろ。お天道様はちゃんと見ていてくださるんだ」「教師がクビになるのを怖がっていては、生徒と本気で向き合えない」とタンカを切る姿にはホレボレとしてしまう。

 生徒がトラブルに巻き込まれ、その危機を救うためヤンクミが立ち上がる。その姿にかつての教え子たちも駆けつけて…という展開は青春ドラマの王道そのもの。あまり細かいリアリティーは求めることなく、どっぷりと「ごくせんワールド」にハマるべし。映画を見終えたら、ヤンクミの後を追って夕日に向かって走るんだ!(笑い)。【三宅敏】

(このコラムの更新は毎週日曜日です)


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