2009年4月05日
「相棒」より相棒らしい
「鑑識・米沢守の事件簿」(日)
公開から1週間が過ぎたし、テレビ朝日のさまざまな番組でもCMでも何度も登場しているから、すっかり映画を見たような気になっていませんか?
ドラマ「相棒」からのスピンオフ(派生)企画。織田裕二演じる青島刑事の「踊る大捜査線」から室井管理官の柳葉敏郎や交渉人真下のユースケ・サンタマリアを主人公にする映画が「派生」した。華やかなあの2人の主演作ならうなずけるが、脇役一筋の六角精児で局を挙げての大騒ぎとは驚いた。すべてにおいて縮小傾向の世の中にあって、その冒険心に拍手。今年秋にはシーズン8に突入するように、回を重ねるごとに層を厚くする相棒ファンは究極のおまけをもらった気分だと思う。首都圏では映画PRを兼ねた「相棒傑作選」が今週も放送されたが、これも1日2話ずつのうれしいおまけだった。録画して毎日見るから寝不足気味。この映画最大のスピンオフだろう。
そんな「おまけ」でも、映画はきまじめに製作された。おたくで風体はさえないのに仕事は切れる、鑑識・米沢守のドラマでは紹介しきれない素性を紹介しながら、事件の核心に迫っていく。裏側に警察の天下りなど、お役人のあしき伝統を肝にするなど硬派も健在。派手なアクションが盛り込まれた「相棒-劇場版-」より相棒らしい1本だ。
意外に遊び心を抑えたと思ったら、エンドロールに米沢ファン待望のプライベート映像が何度か見ないとわからないくらい満載されていた。DVDが欲しくなる仕掛けかもしれない。【久我悟】
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