2009年3月15日
風が違うハワイ島に行きたい
「ホノカアボーイ」(日)
「空港に降り立った時の風が違うんです」。ハワイ島には1度しか行ったことがないけど、いつも自慢げに語っていた。「オアフとも違うんだな」とも。ホノルルは取材で何度も行ったけど、ハワイ島だけはちょっと違う、大切な存在だった。でも、最近では沢尻エリカ夫妻がコーヒー農園で結婚披露パーティーを開いたりして。その時も、これで俗化されなければいいな、なんて思ったりしてしまった。
吉田玲雄氏原作の「ホノカアボーイ」に熱烈なファンがいるのも、それと同じ気分なんじゃないかなって、勝手に思っている。ホノカアの風と言葉と音楽とそれらすべてのぬくもりと心地よさ。肌で感じたり、読んだり、見たりして大事にしたいとみんなが思う、そんなところが舞台だ。
映画のすべてのシーンがハワイ島。オールロケだ。だから、音楽も景色も何もかもがホンモノ。そして、それぞれの登場人物がとてもとても魅力的なのだ。悪い人も出てこないし、大事件も起きないし、ラブシーンはないし、ドキドキのストーリー展開があるわけじゃないけど、スクリーンにひきつけられてしまう。
主人公のレオを演じるのは映画初主演の岡田将生。優しさとさわやかさをうまく醸し出していて、お尻がとってもキュート。変な意味じゃないですよ。おばあちゃんを演じた倍賞千恵子の嫉妬(しっと)心はとってもキュートだし、食いしん坊役の松坂慶子は存在感抜群。誰もが、本当にその場所にいそうで、すぐにでも仕事を放り投げて駆け付けたくなる。でも、行ってしまうと戻れなくなるので、映画で我慢してください。【竹村章】
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