2008年12月28日
無表情なキアヌ見て生き方考え直す
地球が静止する日(米)
2週間前に全米で公開され、いきなり興行ランキング初登場で1位を記録した話題作です。主演のキアヌ・リーブスといえば「スピード」「マトリックス」3部作などでのアクション俳優というイメージ。事実、来年2月公開の「フェイクシティ ある男のルール」でも容赦なく犯人に拳銃をぶっ放すウオッカ好きの酔いどれ刑事を演じています。
しかし、今作では一転、冷静さを失わず、ほとんど無表情。宇宙からの使者というミステリアスな雰囲気を醸し出すのに成功しています。
「ウエストサイド物語」の名匠ロバート・ワイズが51年に発表した「地球が静止する日」をベースに、「エミリー・ローズ」の俊英スコット・デリクソン監督が現代的な解釈をして生まれ変わらせました。
前作は異星からの使者が、核兵器開発を競い合う人間に警鐘を鳴らす本格SFでした。冷戦時代の終わった現代版では自然破壊の著しい地球に住む我々に強烈なメッセージを残します。いわばディズニーアニメ「ウォーリー」に共通するテーマと言えます。
キアヌは演技をするだけでなく、プロジェクトの初期の段階から意欲的に参加しました。「我々は人々が現在抱えている本当の不安を理解するチャンスを手にしたんだ。人間と自然を映し出す鏡となり、人類という種や他の種が生存するため、人類が地球での生き方を考え直すように求めているんだ」と言います。
キアヌ演じるクラトゥに大きな影響を与えるのが生物学者のヘレン(ジェニファー・コネリー)と彼女の息子ジェイコブを演じるジェイデン・スミス(10)。ウィル・スミスの愛息でいかんなくその天才子役ぶりを発揮しています。【荒平清志】
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