2008年8月31日
暴れん坊ウィル・スミス復活
「ハンコック」(米)
昨年公開された「アイ・アム・レジェンド」では、自分を犠牲にして人類を救うという、ヒーローとしては行き着くところまで行ってしまったウィル・スミス。
どこまでいい子でいられるかと思っていたら、やっぱりね~。揺り戻しは大きかったみたいで、今作でウィルは、嫌われ者で、暴れん坊で、しかも酒が手放せないというヒーロー…というか、ただの不死身の男になっちゃった。浜に打ち上げられたクジラを海にぶん投げるのは何とか許せるけど、生意気な子供まで空にぶん投げちゃう。こりゃ、最近の役どころとはかなり違います。
ウィルの魅力はノリの良さとやんちゃ加減。スターの仲間入りをした「インデペンデンス・デイ」での威勢のいいパイロット、「メン・イン・ブラック」シリーズでは、新米のエイリアン捜査官として「オレもでっかい銃がいいっ!」と駄々をこね、犬と真剣にしゃべってたっけ。ここ最近は、年相応(もうすぐ40歳)に、お行儀のいい役どころが多くなっていたので、暴れっぷりにすっきりしました。
でも、今作でも暴れ逃げせず、本当のヒーローを目指すって筋書き。そこがやっぱり年相応なんでしょうか。個人的には、暴れ倒してノリノリのままで「あばよ」的なウィルが見たかったなあ。ちょっと余計なトラウマを背負わせすぎちゃったかも。とはいえ、ひと味違うヒーロー作品というのは確か。ハンコックになりたいっ! って思います。【小林千穂】
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