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夢の舞台を創り続けて90年あまり。時代とともにスターを生み、話題作を手掛けてきた宝塚歌劇団。華やかなステージを作り続ける裏側で夕カラジェンヌは日々、厳しいけいこと競争の中で切磋琢磨を続けている。連載「プレシャス! 宝塚」では、そんな夕カラジェンヌの横顔を伝えます。

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ガンマン経由スカーレット/七海ひろき

13年7月25日 [11:31]

 男役10年。節目を迎えた宙組男役スター七海ひろきは、今日25日開幕(8月5日まで)の宝塚バウホール公演「バウ・ウエスタン・ピカレスク the WILD Meets the WILD」に、1年先輩の蓮水ゆうやとともにW主演する。次作の大劇場公演「風と共に去りぬ」では、ヒロインのスカーレット役を朝夏まなとと役代わりで演じることも決まった。

宙組バウホールでのW主演に意欲を見せる七海ひろき(撮影・築山幸雄)
宙組バウホールでのW主演に意欲を見せる七海ひろき(撮影・築山幸雄)

 兄と「ヒーローごっこ遊びをして」男勝りに育った七海が、ガン・アクションもあるウエスタン劇に挑戦する。イメージ・トレーニングも十分だ。

 「初めてアメリカに行ってきました。物語の舞台である街、トゥーム・ストーンって実際にあるんです。シアトルにも行きました」

 先月、蓮水ら共演仲間と1週間、米国旅行へ。「韓国と台湾しか行ったことなくて、私にとっては、すでに冒険(笑い)」。舞台となった街で、小道具用に拳銃のおもちゃも購入し、蓮水らとおそろいのネックレスも手にした。さらに日本のウエスタンショップでシャツやブーツ、帽子や小物も買った。「形から入るの、好きなんです」と笑う。

 今作は19世紀末の米南西部が舞台。成長して別の道へ進んだ2人の青年が、絆を取り戻そうとする様を描く冒険活劇。2人の青年を蓮水、七海が演じる。

 「撃ち合い(の場面)もあります。ガン・アクション指導の先生もけいこにいらしてくれたんですけど、拳銃をクルクルと回す技を習得しようと、映像も見ました。暇があれば、拳銃のおもちゃでクルクルと」

 男の友情が鍵。七海自身、子どものころからの友人の大切さを肌で感じる。

 「幼稚園とか小学校の幼なじみと、一番続いています。自分を作る必要がない。仕事と全く関係ない友だちだからこそ、参考になる意見も言ってくれる」

 幼い頃に経験した出会いと別れは記憶に刻まれる。「誰もが持つ、その経験を生かして。それに、セリフが少年漫画みたいに熱い。熱いの好き。楽しい」。

 荒野の決闘などウエスタン映画も見て、世界観に入り込んだ。男臭い世界にどっぷり漬かった後は、同じ舞台が米国でも違う世界が待つ。次作は、南北戦争の頃の米国南部を描いた「風と共に去りぬ」。天海祐希がバトラーを演じた「風と-」を見て宝塚を知った。

 「天海さんのナチュラルさ、オーラにすごくはまりました。中学で演劇部に入っていたし、背も高かったので、宝塚(音楽学校)を受験しようと」

 思い出深い作品で、ヒロインのスカーレット(役替わり)を演じる。女役は、11年の「ヴァレンチノ」以来、2回目。「もう女役はないと思っていたので、私が世界で一番驚いています。でも、せっかくのチャンス。Wキャストは初めてで男(ルネ)と女役。いい機会だと思っています」。

 心身のケアにも余念がない。「漢方の先生に、ごまがいいと言われて食べています。納豆も」。いいものはすぐ取り入れる。下級生に勧められ、占いにも行った。「今年は試練の年。乗り越えると、いい未来が待っている」と告げられた。

 「神様は、乗り越えられない壁は与えないと言う。だから今を楽しみつつ、精いっぱい頑張りたい」。七海は冒険心、挑戦心にあふれている。【村上久美子】

 ◆バウ・ウエスタン・ピカレスク「the WILD Meets the WILD-W.M.W.-」(作・演出=生田大和氏) 19世紀末、かつてゴールドラッシュに沸いた米南西部が舞台。実在した街「トゥーム・ストーン」で育ち、やがて別の道を歩んだ青年2人(蓮水ゆうや、七海ひろき)による冒険活劇。成長した2人が再会し、家族、仲間の絆、変わってしまった故郷を取り戻そうとしていく。

 ☆七海(ななみ)ひろき 1月16日、茨城県水戸市生まれ。県立水戸二高を経て、03年「花の宝塚風土記」で初舞台。新人公演出演最終年だった7年目、09年「薔薇に降る雨」で新公初主演。11年「ヴァレンチノ」で初の女役。12年大劇場「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」では、ミッタマイヤー、今年1月の同作博多座では、オーベルシュタインを演じた。身長173センチ。愛称「かい」。

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