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夢の舞台を創り続けて90年あまり。時代とともにスターを生み、話題作を手掛けてきた宝塚歌劇団。華やかなステージを作り続ける裏側で夕カラジェンヌは日々、厳しいけいこと競争の中で切磋琢磨を続けている。連載「プレシャス! 宝塚」では、そんな夕カラジェンヌの横顔を伝えます。

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「銀河英雄伝説」で発進/凰稀かなめ

12年8月02日 [11:05]

 宝塚でSF!? 宙組新トップスター凰稀かなめのお披露目公演は、人気作家・田中芳樹氏のベストセラーSF小説「銀河英雄伝説」をもとにした作品になる。「スペース・ファンタジー 銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」として上演され、演出は小池修一郎氏。このほど、小池氏と凰稀らが出席し、製作発表が行われた。小池氏は、タイトルにひっかけ「映像を駆使して、あっと(@)驚いてもらえたら」と笑わせた。兵庫・宝塚大劇場は8月31日~10月8日、東京宝塚劇場は10月19日~11月18日。

宙組の新トップコンビ、凰稀かなめ(左)と実咲凜音
宙組の新トップコンビ、凰稀かなめ(左)と実咲凜音

 日本でも海外でもない。物語の舞台は銀河。宝塚のキラキラした舞台感とは違う、幻想的な空間になる。

 演出は「エリザベート」「ロミオとジュリエット」などの日本初演を手掛けてきた小池氏。今作について「最初は戦艦を頭に乗せよかと思ったけど、やっぱり、映像を使ってダンスで表現しようと。宝塚らしさをまじえて、あっと驚いてもらえたら」と考えている。
 とはいえ、舞台こそ銀河ではあるものの、作品では閉塞(へいそく)した社会の中で、突如現れた名将ラインハルトを中心にした、銀河帝国軍と自由惑星同盟軍の戦い、人間ドラマを描いている。いわば「架空の歴史小説」。小池氏は「群像劇」に仕立てるつもりだという。

 というのも、小池氏は今回、群像劇の内容にひかれ、舞台化を決めた。宙組は大空祐飛の退団で、スタイリッシュな凰稀が新トップに就いた。5組中最後にできた宙組のイメージ「モダン」に合致した新トップ。その凰稀を、宙組生え抜きの悠未ひろ、今作で雪組から異動してきた緒月遠麻、同じく花組からの朝夏まなとら中堅スターが、若手とともに脇を固める。

 小池氏は「複数のヒーローが登場する新しい宙組の門出にふさわしい作品」として、スタッフと相談しイメージに合わせ配役した。

 主役はもちろん凰稀。小池氏も「宙組のモダンイメージを、より際だたせてくれる」と期待する新トップは、シャープでクールな雰囲気が特長。銀河を舞台に戦う幻想的な名将にイメージは近い。その凰稀は...。

 「はい、こんな大作で(トップ)スタートさせてもらって光栄です。みんなも同じですけど、カラーコンタクトをはめています」

 トップ初作品を前にした緊張感とともに、マイペースを崩さないおちゃめさもまじえて、抱負を語った。

 その凰稀とコンビを組む新娘役トップは、花組から移籍してきた実咲凜音。花組時代の昨年、学年では大先輩の壮一帆主演舞台「カナリア」で相手役を務め、その壮に「最近にはない体当たりな娘役」と言わせた度胸の良さが売りだ。

 実咲は伯爵令嬢のヒルデガルドだが、戦闘の場面もある。「衣装で初めてズボンをはくのですが、男役さんって大変だなと。軍服を着ていても女性らしさを出せるように、令嬢でも戦うので芯の強さを出せるようにしたい」と話す。

 凰稀と実咲は初コンビで、まだ手探りの段階。凰稀は「みなさんにサバサバした子だと聞いてたんですが、いや、彼女は天然ですね」。これにすかさず、実咲は「そんな~」と返し、凰稀について「熱くて繊細な人」と表現している。【村上久美子】

 ◆銀河英雄伝説 田中芳樹氏によるSF小説として、82年に第1巻が刊行され、複数の版を重ね、総計では売り上げ1500万部を超えるベストセラー。銀河系を舞台に、ふたりの主人公ラインハルト・フォン・ローエングラムとヤン・ウェンリーを軸に、戦いや人間ドラマが描かれる。アニメ、漫画、ゲームでも展開され、昨年1月に、ラインハルトを松坂桃季が演じて舞台化された。今年4月には、ヤンを河村隆一が演じた別バージョンで舞台化されている。宝塚では凰稀演じるラインハルトを主人公とし、ミュージカルに仕立てる。


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