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千歳香奈子(ちとせ・かなこ) 1972年、札幌生まれ。92年に渡米。96年に日刊スポーツ新聞社アトランタ支局でアトランタ五輪取材をアシスタント。99年6月から、ロサンゼルスを拠点にハリウッドスターのインタビューや映画情報を取材中。2008年1月末に学研より新書「ハリウッド・セレブ」を出版。

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今夏のサマームービートップ10

13年9月10日 [10:56]

 9月2日(9月の第1月曜日)は、日本における勤労感謝の日と言える祝日。多くの学校はこの祝日の翌日から新学期が始まるため、夏休みの終わりを告げる日でもあります。そして、ハリウッドでも、この3連休で5月から約4か月間続いたサマームービー・シーズンが終わりを迎えました。

 今年は、人気アメコミや超大作の続編やSF、アニメ、コメディと様々な作品が公開されましたが、今夏のNO.1は、唯一4億ドルを突破した「アイアンマン3」でした。それに続くのは、3億5500万ドルを稼いだアニメ「怪盗グルーのミリオン危機一髪」。そして3位は2億9000万ドルのスーパーマンの誕生を描いた「マン・オブ・スティール」という結果になりました。

 まずは以下、今夏のサマームービーのトップ10です。(9月3日現在)

1.「アイアンマン3」

2.「怪盗グルーのミリオン危機一髪」

3.「マン・オブ・スティール」

4.「モンスターズ・ユニバーシティ」

5.「ワイルド・スピード EURO MISSION」

6.「スター・トレック イン・トゥ・ダークネス」

7.「ワールド・ウォーZ」

8.「ザ・ヒート」

9.「華麗なるギャツビー」

10.「死霊館」

 夏休みに向けて超大作を公開する各スタジオは、ヒット作の続編を次々と投入。その結果、やはり上位10作品のうち、続編、リブートが上位6位までを独占しました。そんな中、オリジナル作品で大健闘したのが、ブラッド・ピット主演のゾンビ映画「ワールド・ウォーZ」。ストーリーの面白さ、娯楽性、社会性を兼ね備えて7位に入る健闘をみせました。また、10位の「死霊館」も低予算ホラーながら、公開1週目で4150万ドルを稼いで初登場1位を獲得する健闘で、堂々のトップ10入りを果たしました。

 今夏はアニメ映画が大量に公開された年でもありました。トップ10に2作品がランクインしていますが、作シーズンより2本多い6作品が公開され、ピクサーの「モンスターズ・インク」の12年ぶりの続編となった「モンスターズ・ユニバーシティ」を抑えて、ユニバーサルの「怪盗グルーの月泥棒」(10年)の続編が堂々の1位に輝きました。

 続編では、「アイアンマン3」が一人勝ちの中、シリーズ6作目となった「ワイルド・スピード EURO MISSION」も大健闘。シリーズを追うごとに人気なっている同作ですが、今作はユニバーサル映画歴代NO1.のロケットスタートで、前作比200%というヒットに。一方で、前2作が爆発ヒットした「ハングオーバー!!!最後の反省会」は、前作ほどの評判が得られずに失速。15位という結果に終わりました。

 日本絡みの作品も多かった今夏。日本を舞台にし、真田広之ら日本人俳優も出演した「ウルヴァリン」は、1億200万ドルで12位に入る健闘でしたが、日本の怪獣にオマージュを捧げた「パシフィック・リム」はかろうじて1億ドルを突破したものの、17位という結果に終わりました。

 ロサンゼルス・タイムズ紙によると、今夏のチケットの売り上げは過去最高を記録し、北米で47億ドルのセールスをあげたといいます。その中で、1億ドルの興行を記録したのは、17作品。(9月3日現在)一方で、多額の製作費を投じながらも大コケした作品もありました。2億5000万ドルの製作費を費やしたジョニー・デップ主演の「ローン・レンジャー」は、8799万ドルという残念な結果に。他にも、ウィル・スミス親子が共演した「アフター・アース」、ホワイト・ハウス襲撃を描いた「ホワイトハウス・ダウン」などが、期待に応えることができなかった作品として名を連ねています。

 今夏は、トップ10の中で、他の作品に先駆けて5月に公開された作品が4本ランクインしていますが、毎週末、大作や大ヒット作の続編が公開されるため、公開時期がヒットのカギを握っていると言っても過言ではありません。知名度のないオリジナル作品は、続編が続々公開される中では不利と言われるだけに、公開時期が興行の失敗につながった例も多くみられました。競争が激化する中、来夏に向けて早くも各スタジオともラインナップの公開時期のにらみ合いを初めています。

(このコラムの更新は毎週火曜日です)

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