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千歳香奈子(ちとせ・かなこ) 1972年、札幌生まれ。92年に渡米。96年に日刊スポーツ新聞社アトランタ支局でアトランタ五輪取材をアシスタント。99年6月から、ロサンゼルスを拠点にハリウッドスターのインタビューや映画情報を取材中。2008年1月末に学研より新書「ハリウッド・セレブ」を出版。

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ハリウッドスターの出演料なぜ高い?

13年8月20日 [10:28]

 ブルース・ウィリスが、「エクスペンダブル3」への出演に4日間の撮影で400万ドルを要求して降板させられたことが明らかになりましたが、ハリウッドスターの出演料ってどうしてそんな高いの?と不思議に思う人も多いのではないでしょうか。

 そもそも、ウィリスは当初、300万ドル、日本円に換算するとおよそ3億円をオファーされながら、1日1億円が欲しいとゴネて、製作も担当するシルベスタ・スタローンを激怒させたと言われています。そのわずか72時間後にスタローンは、ハリソン・フォードと新たに契約したことを明かし、あえて名前は出していませんが、「欲張りで怠け者」とウィリスを批判するコメントをツイッターに掲載しました。

 世界市場を相手にし、DVDやブルーレイ、テレビ放映など2次使用まで計算して収益が見込めるハリウッド映画は、俳優に対して高額なギャラを支払うことが可能。そのため、ハリウッドでは1本の映画で2000万ドルのギャラを手にすることが大物スターの証と言った風潮があります。2000万ドルスターと呼ばれるのは、トム・クルーズ、トム・ハンクス、ハリソン・フォード、ジュリア・ロバーツ、ブラッド・ピット、ブルース・ウィリス、アーノルド・シュワルツェネッガー、メル・ギブソン、ウィル・スミス・・・などなど。さらに、自らが製作にも関わるスターたちは、収益の一部からもパーセンテージをもらえる契約をすることが多く、例えば、クルーズは「宇宙戦争」(05年)で1億ドルを稼いだと言われています。

 しかし、近年の世界的金融危機はハリウッドにも大きな影響を与え、近年はスターのギャラにも価格破壊が起きていると言われています。今では、1本の映画で1000万ドルを稼ぐことも難しい時代と言われるようになりました。それでも、主演ではなく、しかもたった4日間の撮影で300万ドルはかなり高額なギャラ。それを断ったウィリスは悔しまぎれなのか、最近のインタビューで、「アクション映画には飽きた。お金のためにやっているだけ」と語り、大きな波紋を呼んでいます。

 そんな中においても、どれだけギャラを積んでも良いから出演して欲しいと切望されるスターもいます。「ダークナイト」シリーズでバットマンを演じてきたクリスチャン・ベールや「アイアンマン」のロバート・ダウニー・Jrがそう。「ダークナイト ライジング」(12年)を最後に二度とバットマンを演じないと宣言しているベールは、5000万ドルを払うからもう1度バットマンを演じて欲しいとオファーがあったと報じられました。ベールに代わるバットマン役の選考が難航していること、ベールを超えるバットマン候補は見つからないなど理由はあるでしょうが、2000万ドルの2・5倍という破格のギャラを提示されたことで、ベールがもう1度バットマンに復帰するのか注目されます。ダウニー・Jrも、「アベンジャーズ」(12年)に出演する際に5000万ドルのギャラを提示され、出演を快諾したと本人が認めています。

 法外なギャラでも出演して欲しいスターと、そんなに要求するなら出なくていいと言われるスター。明暗を分けるのは、作品のヒットへの貢献度。これからは、数字の取れるスターにはお金を惜しみなく出すという時代になるのかもしれません。

(このコラムの更新は毎週火曜日です)

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