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千歳香奈子(ちとせ・かなこ) 1972年、札幌生まれ。92年に渡米。96年に日刊スポーツ新聞社アトランタ支局でアトランタ五輪取材をアシスタント。99年6月から、ロサンゼルスを拠点にハリウッドスターのインタビューや映画情報を取材中。2008年1月末に学研より新書「ハリウッド・セレブ」を出版。

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マシュー・フォックスが皇居前で極秘撮影

13年4月16日 [00:00]

 「真珠の耳飾りの少女」などで知られるピーター・ウェーバー監督がメガホンをとり、終戦直後の日本を舞台にしたハリウッド映画「終戦のエンペラー」で、マッカーサー元帥を演じたトミー・リー・ジョーンズと共演のマシュー・フォックスにインタビューをしました。

 同作は、俳優野村祐司と母親で「ラストサムライ」「SAYURI」などのキャスティングで知られる奈良橋陽子氏が共同プロデュースを担当した歴史サスペンス。1945年8月30日、終戦直後の日本に進駐軍を率いて上陸したマッカーサー元帥が、フォックス演じる部下フェラーズに戦争の真の責任者が誰なのかを追及する極秘調査を命じ、衝撃の事実が明るみに出るまでの10日間を描いた物語。

 缶コーヒーのCMなどで日本のお茶の間でお馴染みのジョーンズは、親日家として有名。プロデューサーの奈良橋さんが祖父である宮内庁の側近として昭和天皇に仕えた関屋貞三郎氏(夏八木勲)から聞いた話を基に作られた脚本を受け取り、「2つの異なる文化を持つ国が互いに共通点を見いだす」内容が気にいり、出演を快諾したと言います。米国ではマッカーサー元帥は陸軍の英雄として崇められていますが、特に気追うこともなく、他の役と同じように資料を読むなどして淡々と役作りをしたとジョーンズ。

 それよりも、歌舞伎ファンのジョーンズにとっては、昭和天皇を演じた片岡孝太郎との共演がもっとも楽しかったことの一つだったようです。2人は撮影の合間を縫って一緒に食事をするほど親しくなり、「次に日本に行った時は、また会おうと約束しているんだ」とジョーンズ。サインをおねだりしようかなとジョークを交えて語るほど、俳優としても多いに魅了されたようです。実際の撮影はニュージーランドで行われたそうですが、「日本にはいつでも行きたいと思っているので、機会があればすぐにでも行きたい」と、再来日することも約束していました。

 日本を愛し、日本の未来を守るために奮闘したフェラーズを演じたのは、ドラマ「LOST」で人気のフォックス。劇中では日本語の台詞が多く、特訓を受けたと言いますが、「撮影が終わってすっかりと忘れてしまった」と笑っていました。それでも、昨年3月に日本政府の特別許可の下で史上初めて皇居前で行われた極秘撮影に参加するなど日本での撮影を楽しんだようで、「今度は妻と旅行で日本に行きたい」と目を輝かせていました。

 日本人留学生でフェラーズの恋人役には「ノルウェイの森」の初音映莉子が、さらに西田敏行、桃井かおり、火野正平、伊武雅刀、中村雅俊ら日本からも実力派の俳優が出演しており、日米の名優たちの共演も見どころの一つ。全米では3月に公開されるとすぐに賛否両論の意見が出ていましたが、日本では今年7月公開が予定されています。

(このコラムの更新は毎週火曜日です)

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