日刊スポーツのニュースサイト、ニッカンスポーツ・コムです。


ハリウッド直送便のイメージ画像

千歳香奈子(ちとせ・かなこ) 1972年、札幌生まれ。92年に渡米。96年に日刊スポーツ新聞社アトランタ支局でアトランタ五輪取材をアシスタント。99年6月から、ロサンゼルスを拠点にハリウッドスターのインタビューや映画情報を取材中。2008年1月末に学研より新書「ハリウッド・セレブ」を出版。

ハリウッド直送便は以下のURLに移転しました。
(http://www.nikkansports.com/entertainment/column/chitose/)

最新記事はこちらから→

千葉真一の夢...真の日本映画をアメリカから世界へ

11年10月04日 [09:01]

 映画「キル・ビル」などでハリウッドでも活躍する千葉真一が1日、ロサンゼルスで開催中の、アジア映画を世界に広げるために始まった映画祭シンガフェストで、ライフタイム・アチーブメント賞を受賞し、「魔界転生」(81年)の上映と授賞式が行われました。授賞式には、日本で女優として活躍する長女真瀬樹里、長男真剣祐君、次男郷敦君も駆けつけ、親子4人ショットを披露。式の後に2人の息子は空手を、千葉と真瀬は殺陣を披露し、集まった多くのファンをわかせました。

et-111004-32.jpg

et-111004-31.jpg

 千葉は「僕を選んでくれた方々に感謝しています。世界の映画の中で、こういう賞をいただけるのは、とてもうれしいです。世界に出てきたわけだから、賞をもらえたらやる気にもなりますし」と笑顔を見せました。昨年、芸能生活50周年を迎えています。「50年間でテレビ1200本、映画210本に出演してきましたが、もう50年? という感じです。日本の俳優として日本映画を、そして日本文化を、映像を通じてもっと世界にどんどん伝えていきたいと夢見てやってきました。でも、まだまだ変わっていない気がする。僕の残された人生の中で、これからも日本の映画が世界に浸透していくような映像を作り続けていかなければならないので、まだくたばってはいられませんよ」。

 夢はアメリカで本物の日本映画を撮ることだと言い切る千葉は、「不可能を可能し、夢をかなえるというのが、僕のモットーなんです。夢は絶対に夢で終わらない。現実になるんです。そのためには、思い続けること。思い続けたら、最後までやる続けること。やり続けたら、最後まで弱音を吐かないこと。まだやらなければならない日本映画はいっぱいあるんです。僕はアメリカ映画に出たくて来たわけではない。アメリカという土壌で、素晴らしい映画人たちと日本映画を撮りたいんです。日本の文化の入った映画をアメリカの方々とコラボしながら、日本の文化を世界に伝えられる作品を作りたいんです」と熱く語ってくれました。

 そんな千葉は来年、ハリウッドで2本の作品を撮る予定だと言います。1本はジャッキー・チェンと共演し、知られざるチンギスハーンの父子関係の実話を描いた「ザ・ファーザー/チンギスハーンを育てた2人の父」。もう1本は「武士道」をテーマにした作品とのことです。「ザ・ファーザー」で千葉はチンギスハーンの本当の父を、武道などを教えたもう1人の父をジャッキーが演じ、チンギスハーン役には長男真剣祐君を起用して初の親子共演が実現するそうです。「ハリウッドでは、『SAYURI』や『ラストサムライ』などが作られており、日本に興味を持っていると思います。でも、はっきり言って僕は、どれも不満です。それは日本の全てが、きちんと純粋に描かれていないからです。僕は日本映画の全てを描きたくて、アメリカに来たんです。それが1本でも出来たら引退してもいいな、と思っています」。昨今は大勢の日本人俳優がハリウッドに進出して活躍していますが、「僕はアメリカのドンパチのアクションは嫌いなんです。何であんなリアリティーのないもの作るんですかね? リアリティーのあるアクション以外はやりたくないから、ハリウッド映画には出たくないんです。いつか、アメリカで本気でやりたいと思う作品に出会ってみたいですね」。

 2人の息子も、父の後を追って俳優を目指しているといいます。特に「ザ・ファーザー」で親子共演する真剣祐君は真剣に俳優を志していて、英語教材のDVDのオーディションを受けて、主役を勝ち取ったそうです。「親子の愛を描いた作品で、その中のアクションとは何かを突き詰めた、究極のアクションを息子とやれるのは楽しみですね」。

<写真上:授賞式で喜びを語る千葉真一>
<写真下:千葉真一(後ろ)の授賞式に駆けつけた、左から長女真瀬樹里、次男郷敦君、長男真剣祐君>

(このコラムの更新は毎週火曜日です)

このコラム記事には全0件の日記があります。

ハリウッド直送便の最新記事





日刊スポーツの購読申し込みはこちら