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2011年2月22日

受賞者は呪われる!? アカデミー賞アラカルト

 第83回アカデミー賞授賞式が27日(日本時間28日)、いよいよ開催されます。今年は世界最大のSNSサイト、フェースブックの創設秘話を描いた「ソーシャルネットワーク」と、幼いころから吃音障害に悩まされたイギリス王ジョージ6世が言語療法士に助けを借りて克服した、という実話を基にした「英国王のスピーチ」の一騎打ちと予想されています。例年以上に混戦となった賞レースの決着を前に、今週はアカデミー賞アラカルトをお届けします。

 【歴史】第1回授賞式が開催されたのは1929年。ハリウッドのルーズベルト・ホテルで270名ほどのゲストを招いて、晩さん会形式で行われました。最優秀作品賞はウィリアム・A・ウェルマン監督の「つばさ」が受賞し、計15のオスカー像が授与されました。

 【選考】各賞を選出するのは映画芸術科学アカデミーの会員。約6000人の会員は主に映画業界人で構成されており、会員になるためには会員2名以上の推薦と理事会での承認が必要。会員向けの試写会への招待やDVDの無料配布などがあり、毎年12月末にアカデミー会員に候補選出用紙が郵送され、投票を行います。俳優は俳優を、監督は監督をというように、それぞれの会員個々が所属する部門内で候補を選出するシステムですが、作品賞は全会員に投票資格が与えられています。外国語作品賞と長編アニメーションは例外で、さまざまな部門の会員からなる委員会によって候補が選ばれます。渡辺謙も会員の1人です。

 【授賞式会場】第2回目以降はハリウッドのアンバサダー・ホテルやビルトモア・ホテルで開催されてきましたが、年々規模が大きくなり、44年には晩さん会形式をやめて収容人数の多いチャイニーズ・シアターに会場を移しています。その後もシュライン・オーディトリアムやパンテージ・シアターなどが使用されてきましたが、02年から現在のコダック・シアターに開催されるようになりました。

 【出席者】授賞式は完全招待制で、チケットの販売は行われていません。招待客は、その年の候補者と家族や関係者、プレゼンテーター、アカデミー賞会員らが中心。厳重な警備が敷かれ、たとえスターといえども身分証明書を提示しないと会場には近寄ることができません。

 【オスカー像】受賞者に贈られる金色の像を一般的にオスカー像と呼んでいます。高さ34センチ、重さ3・86キロ。名前の由来は女性職員が「うちのオスカーおじさんにそっくり」と言ったことが、そのまま定着したという説が有名です。かつては受賞者が売りに出して競売にかけられたこともありますが、現在は有償無償を問わずに譲渡は禁止されています。「風と共に去りぬ」で第12回作品賞を受賞したオスカー像が競売に出され、故マイケル・ジャクソンが154万2450ドルで落札。しかし、売りに出されたオスカー像は全て「盗品」扱いされるため、アカデミーが1ドルで買い取り回収しました。ちなみに、ハリウッド周辺のお土産物店では、レプリカのオスカー像が10ドル前後で売られています。

 【最多受賞とノミネート】史上最多のオスカー受賞は、ウォルト・ディズニー。ノミネート59回で、獲得したオスカー像は26個。俳優部門では、キャサリン・ヘップバーンが最多4度の主演女優賞に輝いています。また、ノミネート数のトップはメリル・ストリープの16回。ちなみに、男優ではジャック・ニコルソンの12回が最多です。

 【日本人の受賞とノミネート】09年には「おくりびと」(滝田洋二郎監督)が外国語映画賞を受賞。俳優部門では「ラストサムライ」で渡辺謙が助演男優賞に、「バベル」で菊地凛子が助演女優賞にノミネートされたことは記憶に新しい。過去には、57年にナンシー梅木が「サヨナラ」でアジア人として史上初となる助演女優賞に輝いています。他にも坂本龍一が作曲賞、石岡瑛子、ワダエミが衣装デザイン賞を受賞。アニメ部門では、03年に宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」が長編アニメーション賞を獲得しています。

 【スピーチ】第15回に「ミニヴァー夫人」で主演女優賞に輝いたグリア・ガースンが、オスカー史上最長と言われる約6分間のスピーチを行いました。これが原因で時間制限が設けられ、現在は45秒以内に制限されています。時間が過ぎてもスピーチが続く場合は、生オーケストラ演奏が始まって退場を促しますが、ジュリア・ロバーツはこれを完全無視して4分以上話し続けたことも。また「ボウリング・フォー・コロンバイン」で長編ドキュメンタリー賞に輝いたマイケル・ムーア監督は「ブッシュ(米大統領)恥を知れ!」という絶叫スピーチで拍手喝さいを浴びました。

 【アカデミー賞の呪い】オスカーを受賞した女優は、その後に離婚したり恋人と破局するというジンクスがまことしやかに信じられています。近年は「エリン・ブロコビッチ」(01年)で主演女優賞に輝いたジュリア・ロバーツ、「チョコレート」(02年)のハル・ベリー、「ミリオンダラー・ベイビー」(05年)のヒラリー・スワンク、「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」(06年)のリース・ウィザースプーン、「愛を読むひと」(09年)のケイト・ウィンスレット、そして昨年「しあわせの隠れ場所」でオスカーに輝いたサンドラ・ブロックが、直後に離婚するという悲劇に見舞われています。

(このコラムの更新は毎週火曜日です)


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ハリウッド直送便
千歳香奈子(ちとせ・かなこ)
 1972年、札幌生まれ。92年に渡米しシアトル大学付属語学学校に入学。93年サンタモニカ大学に入学し、写真を専攻。95年に同大学を卒業後、ロサンゼルスでテレビのコーディネーターなどを経験。96年に日刊スポーツ新聞社アトランタ支局でアトランタ五輪取材をアシスタント。99年6月から、ロサンゼルスを拠点にハリウッドスターのインタビューや映画情報を取材中。2008年1月末に学研より新書「ハリウッド・セレブ」を出版。
公式HPはこちら

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