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企画特集


2009年5月26日

「おくりびと」の歌手AIが映画監督デビュー

 今年の米アカデミー賞で外国語映画賞に輝いた「おくりびと」のイメージソング「おくりびと/So Special-Version AI-」で知られるR&B歌手AIが、短編映画「Take Action」で監督デビューを果たしました。「ブルー・パシフィック・ストーリーズ」と題されたオムニバス映画の企画で、Microが監督の「カモミールの羽」、土屋アンナが監督の「フィッシュ・ボーン(仮)」と共に3本のオムニバスの1作品として8月1日から全国でロードショーされます。

 「生まれ故郷で映画を撮りたい」とのAIの希望で、故郷ロサンゼルスで今春に撮影が行われました。ダンスを通じて「人生のネクスト・ステップ」を表現した同作は、ベニスビーチやサンタモニカのクラブを貸しきっての撮影など、4日間に渡って全編を思い出深いLAで撮影。AIのバックダンサーや振り付け師ら企画に賛同した米国人の親しい仲間が総出演し、全編英語の作品となっています。世界NO・1を自負するストリートダンサーが、あるきっかけからAIのツアーのバックダンサーのオーディションを受け、ショウビズの世界に入る物語。残念ながらAI自身は出演していませんが、原案を担当し、自らの経験なども反映された作品になっているそうです。

 撮影はハリウッドスタイルで行われ、ハリウッドで活躍する日本人クルーも多数参加。そんな中で撮影監督を務めた今井俊之氏に、監督としてのAIについて聞いてみました。

 「AI監督は色にとてもこだわりを持っていて、ビビッドなカラーが効果的に使われています。現場では自分のビジョンがしっかりしていて迷いがまったくなく、本当に初監督なの?と思うほど、堂々としていましたね」と今井氏。「時間との戦いだった」というほどのハードスケジュールにも関わらず、オーディションのシーンでは、クラブを貸しきってライブステージを一から作るなど大掛かりなロケも敢行。「ムードメーカーとして現場ではスタッフやキャストを盛り上げるなど、終始リラックスしていました。監督として求めているものが明確だったので、方向性がしっかりとしてとても仕事がしやすかったですね」。

 撮影は今井氏がもっとも得意とするドキュメンタリースタイルで行われ、「動きのある映像とビビッドな色にざらつきのある質感が特長の作品になっています」と、仕上がりにも自信を見せていました。「アーティストとしてクリエーティブな感覚を持ち合わせている人だと感じました。短編だけでなく、ぜひ長編も撮って欲しいですね。また一緒に仕事がしたいです」。ハリウッドの撮影監督も認めた作品の詳細は、こちらから http://bps2009.com/ 。

現場でのAIと撮影監督の今井氏
現場でのAIと撮影監督の今井氏

(このコラムの更新は毎週火曜日です)


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ハリウッド直送便
千歳香奈子(ちとせ・かなこ)
 1972年、札幌生まれ。92年に渡米しシアトル大学付属語学学校に入学。93年サンタモニカ大学に入学し、写真を専攻。95年に同大学を卒業後、ロサンゼルスでテレビのコーディネーターなどを経験。96年に日刊スポーツ新聞社アトランタ支局でアトランタ五輪取材をアシスタント。99年6月から、ロサンゼルスを拠点にハリウッドスターのインタビューや映画情報を取材中。2008年1月末に学研より新書「ハリウッド・セレブ」を出版。
公式HPはこちら

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