2008年6月03日
全米女性が熱狂「セックス・アンド・ザ・シティ」
1998年から04年にかけて米ケーブル局HBOで放送され一大ブームを巻き起こしたドラマ「セックス・アンド・ザ・シティ」の映画版が先月末、公開させ、全米中の女性を熱狂させています。
5月27日にNYで行われたプレミア上映会には、大雨にも関わらず沿道には2000人を超える女性ファンが集まり、主演キャストの4人や出演者たちがレッドカーペットに到着するたびに大きな歓声をあげていました。その3日後の初日は、ロサンゼルスでもほとんどの映画館で前売り券が完売。深夜0時1分からの初回は、一瞬でチケットが売り切れ、映画館には多くの女性ファンが長蛇の列をつくっていました。ハリウッドのアークライト劇場では、上映前に劇場内のバーでコスモポリタンを飲む女性の姿が多く見られ、映画の世界そのままに女友達と盛り上がり一緒に映画鑑賞するパターンが流行しているようです。ウエスト・ハリウッドのグローブでも一日中、大勢のファンでにぎわい、待ちわびたファンが大歓声をあげる姿が見受けられました。
NYを舞台に30代の独身女性の行き方を描いたドラマは、多くの女性の共感を呼び、主人公の女性4人のライフスタイルだけでなく、ファッションやドラマに登場した小物や食べ物が大人気となるなど、社会現象に発展。一足600ドルもするマノロ・ブラニクの靴やカクテル「コスモポリタン」なども、このドラマがきっかけとなってブレークしたことは記憶に新しい。映画版でも、もちろんファッショナブルな衣装やバッグ、靴が登場し、女心をくすぐっています。私的には、今度はマルガリータが流行るのでは? と密かに思っています。日本公開は8月ということで、ネタバレになるので、詳細は映画を見てのお楽しみにしますが、映画版はドラマ終了から4年後の設定です。サラ・ジェシカ・パーカー演じる主人公キャリーの結婚を軸に、4人それぞれのターニングポイントが描かれています。笑いあり、涙あり。たっぷり楽しめる2時間15分です。
ドラマでは、マンハッタンに住むオシャレな独身女性4人が、恋愛やセックスなど本音を正直にぶつけるトークで人気を博しただけに、映画版でもぶっちゃけトークは全開。「週何回セックスしている?」なんて会話がなされ、もちろん激しいセックスシーンや女体盛りまでもが登場。女性の本音、性が満載なので、男性はちょっと気が引けてしまうことでしょう。ニュース番組の男性キャスターが、「どこの男が見に行くんだ?」みたいなことを言っていましたが、まさにこの作品は女性だけの秘めた楽しみにしておくべきなのかもしれません。実際に映画館の8割は女性客だと言われていますが、夜遅い時間帯にはカップルの姿もチラホラ。でも、恋人と一緒よりは、気心知れた女友達と一緒に見て、その後で映画の話題を肴にカクテルを飲むのがお薦めです!
週末3日間で予想を大きく上回る5570万ドルを稼ぎ、あの「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」をあっさり抜きさり、堂々の1位に輝きました。ドラマのファン以外の人は全く興味がなく、興行的には苦戦するのではないかという意見もあっただけに、このまま快進撃を続けるのか、はたまたブームは一時的なもので終わってしまうのか、しばらくは「セックス・アンド・ザ・シティ」から目が離せそうにありません。
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- 千歳香奈子(ちとせ・かなこ)
- 1972年、札幌生まれ。92年に渡米しシアトル大学付属語学学校に入学。93年サンタモニカ大学に入学し、写真を専攻。95年に同大学を卒業後、ロサンゼルスでテレビのコーディネーターなどを経験。96年に日刊スポーツ新聞社アトランタ支局でアトランタ五輪取材をアシスタント。99年6月から、ロサンゼルスを拠点にハリウッドスターのインタビューや映画情報を取材中。2008年1月末に学研より新書「ハリウッド・セレブ」を出版。
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