2008年4月15日
大いに盛り上がったロスの日本映画祭
ロサンゼルス近郊で唯一の日本映画のみを扱う映画祭ジャパン・フィルム・フェスティバル(JFF)が11日、リトルトーキョーの劇場で開幕しました。
それに先立ち10日、リトルトーキョーの全米日系人博物館で前夜祭が開かれ、ロサンゼルスで活躍するすずきじゅんいち監督や「ラスト・サムライ」で渡辺謙の息子役を演じた小山田真、「硫黄島からの手紙」などハリウッドで活躍するカネダアキラら豪華ゲストに加え、インディーズ作品にの一つに選ばれた「今日という日が最後なら」の柳明菜監督、エンディングを担当したサンプラザ中野くんも日本からスペシャルゲストとして駆けつけ、豪華なパーティーとなりました。
日米の映画関係者、マスコミ、招待客ら約150人が参加したパーティーは、すずき監督の乾杯の音頭にはじまり、豪華ゲストが次々に壇上に登場。英語や日本語によるスピーチが行なわれたほか、歌やカネダが主催するハリウッドエンターテイメントアカデミーの生徒らによる空手パフォーマンスなどもあり、大いに盛り上がった3時間でした。
意外にもロサンゼルスは初めてという中野くんは、「マイ・ネーム・イズ・サンプラザナカノ・クン」とまずは英語で自己紹介し、「ブルースカイ、グレイト・シティ、アイラブLA!」と続けて、会場から大きな拍手で迎えられました。前日にはレンタカーでサンタモニカビーチを訪れた話も披露し、さっそく駐車違反で切符を切られました」と話し、笑いを誘う一幕も。
同映画祭の招待作品である短編「良い地(グッド・ソイル)」で主演、プロデュースを務める小山田は、流暢な英語で「僕がアメリカに来た8年前に比べて、ハリウッドでは日本を題材にした作品が増えてきました。この映画祭を通じて多くの人たちに日本映画を見てもらい、より理解を深めてもらえたら素晴らしいことです」と挨拶。在米日本人だけでなく、アメリカの映画関係者の注目も集めるJFFらしい、前夜祭となりました。
JFFでは、「フラガール」「Always 三丁目の夕日」「電車男」など、日本で大ヒットした作品から「SAYURI」でハリウッドデビューした桃井かおりの初監督作品「無花果の顔」、黒澤明監督の名作「椿三十郎」「隠し砦の三悪人」、アニメ、ホラー、ドキュメンタリーなど39作品を上映。公募した短編や長編作品なども公開される多彩なラインナップは開催前から注目を集めており、初日から大勢の人々で劇場はにぎわい、改めてハリウッドにおける日本映画の注目度の高さがうかがえました。
アメリカでより日本映画を浸透させ、映画を通じて日米文化の相互理解の場となることを目的に開催されているJFFは17日までリトルトーキョーで開催され、18日からはオレンジ郡アーバインに場所を移して3日間行われます。
(このコラムの更新は毎週火曜日です)
- 千歳香奈子(ちとせ・かなこ)
- 1972年、札幌生まれ。92年に渡米しシアトル大学付属語学学校に入学。93年サンタモニカ大学に入学し、写真を専攻。95年に同大学を卒業後、ロサンゼルスでテレビのコーディネーターなどを経験。96年に日刊スポーツ新聞社アトランタ支局でアトランタ五輪取材をアシスタント。99年6月から、ロサンゼルスを拠点にハリウッドスターのインタビューや映画情報を取材中。2008年1月末に学研より新書「ハリウッド・セレブ」を出版。
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