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2011年3月09日

カメラマン、ライター、歌手-3つの顔を持つ男のデビュー戦

 12日、東京・後楽園ホールで行われる女子のトリプル世界戦の際、異色の経歴を持つ男性が国歌独唱の“国内デビュー”を果たす。話題の主、山田純夫さん(50)は米国ニューヨーク在住のカメラマン兼ライターとして世界的に広く知られる人物。50歳の挑戦に注目が集まる。

 山田さんは学生時代から音楽に強い興味を抱き、密かにプロを目指して88年にニューヨーク大学に留学。ところが、知人から現地のレポート依頼を受けたのが縁で格闘技取材、撮影の道に引き込まれていった。

 90年代からは得意の語学を生かし、専門誌に写真や戦評、インタビュー記事などを送るようになり、いつのまにか世界中を駆け回る生活に。いまではニューヨークに留まるのは年間100日前後。世界戦をはじめ注目試合があれば場所を選ばず駆けつけ、写真と詳細なレポートを送っている。

 その実績と腕が評価されWBA(世界ボクシング協会)とWBC(世界ボクシング評議会)のオフィシャル・カメラマンのひとりに名を連ねている。五大陸制覇はもちろんのこと、この20年にボクシングで訪れた国や地域は優に30を超える。「スミオ・ヤマダ」の名は世界中のボクシング関係者や選手の間でも有名だ。

 そんな山田さんだが、「取材を続けながらも音楽で身を立てるという夢を諦め切れなかったんです」と話す。そこで3年ほど前に思いついたのが世界戦などの注目試合前の国歌斉唱だった。「大勢の前で歌う絶好のチャンスだと思ったんです」プロモーターに直談判し、歌うチャンスを得ることに成功。

 すでにメキシコ、ロシア、イタリアなど海外では8回ほど独唱の場数を踏んでいる。特異なのは日本のみならず他国の国歌も歌える点だ。現にロシアではアメリカ国歌を、イタリアではイギリス国歌を高らかに歌い上げた実績がある。現在はオーストラリア国歌とベネズエラ国歌をマスターすべく練習中という。

 12日は女子のトリプル世界戦を前に「君が代」を独唱することになっている。歌い終わるとすぐにカメラマンに変身し、リングサイドから試合を撮影。試合が終わるとそのまま空港に向かい、翌日に米国ラスベガスで行われる世界戦を撮影する予定だという。

 カメラマン、ライター、そして歌手--三つの顔を持つ50歳のファイターの“国内デビュー戦”に要注目だ。


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原功「BOX!」
原功(はら・いさお)
 1959年(昭34)4月7日、埼玉県深谷市生まれ。日大法学部新聞学科卒業。82年、ベースボール・マガジン社入社。以来18年間「ボクシング・マガジン」の編集に携わり、88年から11年間、同誌編集長を務める。2001年、フリーのライターとして活動を開始。現在はWOWOW「エキサイトマッチ」の構成などを担当。著書に「タツキ」「ボクシング 名勝負の真実・日本編/海外編」ほか。

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