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2011年2月23日

サウスポー全盛の日本ボクシング界

 現在、日本のボクシング界は男子7人、女子4人、合計11人もの世界チャンピオンを擁している。スーパー・バンタム級とスーパー・フェザー級に関してはWBA(世界ボクシング協会)、WBC(世界ボクシング評議会)両団体のベルトを日本が独占している状態だ。そんななか、ひとつの特徴が浮かび上がってくる。左構えの選手、いわゆるサウスポーが11人中7人を占めているのである。

 2月23日現在、日本のジムに所属する現役の世界チャンピオンは以下のとおりだ。

<男子> 7人
井岡一翔(井岡)
 WBCミニマム級 右
亀田興毅(亀田)
 WBAバンタム級 左
西岡利晃(帝拳)
 WBC Sバンタム級 左
下田昭文(帝拳)
 WBA Sバンタム級 左
長谷川穂積(真正)
 WBCフェザー級 左
粟生隆寛(帝拳)
 WBC Sフェザー級 左
内山高志(ワタナベ)
 WBA Sフェザー級 右

<女子> 4人
富樫直美(ワタナベ)
 WBC Lフライ級 右
小関桃(青木)
 WBCアトム級 左
天海ツナミ(山木)
 WBA Sフライ級 右
夛田悦子(フュチュール)
 WBAミニマム級 左

 もともとボクシングでは左手と左足を前に出して構えるスタイルが正統とされ、逆に構えるサウスポーは異端とみなされ敬遠されてきた歴史がある。急所のひとつである肝臓を相手に近い位置に晒すことを避ける意味もあるといわれてきた。メキシコなどでは試合が組みにくいなどの理由で、いまでも左利きの選手が右構えに直されることがあるほどだ。

 120年超のヘビー級史上、初のサウスポー王者が誕生したのが1990年代だったという事実からも、そうした風潮をうかがい知ることができよう。

 日本の歴代世界王者69人(男子65人、女子4人)をみても、興味深いデータが出てくる。白井義男以降の初期の世界王者20人中、サウスポーは海老原博幸、小熊正二、具志堅用高の3人だけ(15%)だった。ところが以後の49人は、なんと33%近い16人がサウスポーなのである。現役チャンピオンに至っては7人/11人≒63%が左構えということになる。サウスポーの流行、優位性を裏付ける数字といってもいいだろう。

 さらに興味深いのは、粟生のように元来は右利きの選手がボクシング用に左構えに変えた例や、剣道の経験を持つ小熊や日本拳法出身者の渡辺二郎ら他のスポーツで左構えが身についた選手が多い点だろう。

 4月8日、両国国技館。長谷川、西岡、粟生-奇しくも日本の誇るサウスポー3人が揃って防衛戦のリングに上がる。勝負の行方はもちろんだが、左構えの特徴をチェックする絶好の機会にもなるはずだ。


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原功「BOX!」
原功(はら・いさお)
 1959年(昭34)4月7日、埼玉県深谷市生まれ。日大法学部新聞学科卒業。82年、ベースボール・マガジン社入社。以来18年間「ボクシング・マガジン」の編集に携わり、88年から11年間、同誌編集長を務める。2001年、フリーのライターとして活動を開始。現在はWOWOW「エキサイトマッチ」の構成などを担当。著書に「タツキ」「ボクシング 名勝負の真実・日本編/海外編」ほか。

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