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2011年2月09日

キング&アラム犬猿の2人が手を組む一戦

 3月12日(日本時間13日)、米国ネバダ州ラスベガスで行われるWBA世界スーパー・ウェルター級タイトルマッチ、ミゲール・コット(30=プエルトリコ)対リカルド・マヨルガ(37=ニカラグア)の一戦が、思わぬかたちで注目を集めている。犬猿の仲として知られるライバル・プロモーターのドン・キングとボブ・アラムの両巨頭が、なんと5年ぶりに手を組んだのである。

 髪の毛を逆立てた独特のヘアスタイルで知られるキングは、30代のときに過剰防衛で人をあやめて収監された過去を持つ。出所後、74年にジョージ・フォアマン(米)対モハメド・アリ(米)の試合を組むなどして頭角を現し、あっという間に業界のドンにのし上がった。80年代後半にはマイク・タイソン(米)とも契約して一時代を築いた。身長190センチ、体重130キロはあろうかという巨漢で、派手な言動で知られる。その存在感は選手以上といえる。

 一方のアラムはハーバード大学で弁護士の資格を取得後、司法省の役人を経て60年代にプロモーターに転身したエリートだ。80年代にシュガー・レイ・レナード(米)やマービン・ハグラー(米)、トーマス・ハーンズ(米)ら中量級のスター選手と契約して勢力を伸ばした。現在は6階級制覇のマニー・パッキャオ(比)らを傘下に置く。性格は誠実、仕事は迅速で正確といわれる。

 ふたりとも今夏で80歳を迎える。同い年という点も対抗意識を煽る一因になっているのかもしれない。ライバル関係は70年代から30年以上も続いている。

 これまでもレナード対ロベルト・デュラン(パナマ)、オスカー・デラ・ホーヤ(米)対フェリックス・トリニダード(プエルトリコ)など利害が一致した際に何度か共同プロモートしたことはあるが、最近は再び疎遠になっていた。

 今回はアラムが擁するチャンピオンのコットに、キング傘下のマヨルガが挑戦するかたちとなる。早くもキングは「コットを倒して秋にはパッキャオにマヨルガを挑戦させる」とぶち上げているが、アラムは「みなさんご存知のようにキングが勝手に言っているだけ」とにべもない。

 選手が全力を尽くすリング上の試合も楽しみだが、タイトルを巡るライバル・プロモーターたちの虚々実々の駆け引きも見ものである。


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原功「BOX!」
原功(はら・いさお)
 1959年(昭34)4月7日、埼玉県深谷市生まれ。日大法学部新聞学科卒業。82年、ベースボール・マガジン社入社。以来18年間「ボクシング・マガジン」の編集に携わり、88年から11年間、同誌編集長を務める。2001年、フリーのライターとして活動を開始。現在はWOWOW「エキサイトマッチ」の構成などを担当。著書に「タツキ」「ボクシング 名勝負の真実・日本編/海外編」ほか。

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