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2010年6月02日

日本人の海外挑戦30連敗

 去る5月20日、タイでWBA世界スーパー・バンタム級タイトルに挑んだ木村章司(32=花形)が4回KO負けを喫したことで、日本人(男子)の海外世界挑戦は実に30連敗となってしまった。不名誉な記録を分析することで見えてくるものは?

 日本人が海外で世界タイトル奪取を成し遂げた例としては、西城正三、柴田国明(2度)、上原康恒、三原正、大熊正二、平仲明信の7例が記録されている。忌わしい連敗は平仲の戴冠後92年4月から始まり、以来18年にもおよぶ。

 挑戦失敗者のなかには期待度の高かった葛西裕一(帝拳)や、後に世界タイトルを獲得する内藤大助(宮田)、坂田健史(協栄)といった実力者も含まれている。彼らもアウェイの壁に泣かされているのだ。

 一方、この間にユーリ・アルバチャコフ(ロシア⇒協栄)、オルズベック・ナザロフ(キルギスタン⇒協栄)、ホルへ・リナレス(ベネズエラ⇒帝拳)といった“移入選手”も日本国外で挑戦、あるいは防衛戦を経験している。興味深いのは、彼らが出場した世界戦(8戦)すべてで勝利を収めていることである。

 この差はどこから来るのだろうか。移入組3人が傑出した力量の持ち主であることは事実だが、それだけが理由ではあるまい。彼らに共通するのは、アマチュア選手だった十代のときから国外で多くの試合をこなしてきたという点だ。アウェイでの戦いに慣れているのである。

 木村がそうだったように日本の挑戦失敗者のほとんどが、世界戦が初の海外試合だった。普段の力を発揮しろという方にこそ無理があるというものだ。
「日本のボクサーは概して勇敢だが、井の中の蛙だ。本当に強くなりたいなら世界戦に限らずもっと海外に出て戦うべきだ」

 名城信男(六島)からWBA世界スーパー・フライ級タイトルを持ち去ったウーゴ・カサレス(メキシコ)の言葉に、私たちは真摯に耳を傾けるべきだろう。


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原功「BOX!」
原功(はら・いさお)
 1959年(昭34)4月7日、埼玉県深谷市生まれ。日大法学部新聞学科卒業。82年、ベースボール・マガジン社入社。以来18年間「ボクシング・マガジン」の編集に携わり、88年から11年間、同誌編集長を務める。2001年、フリーのライターとして活動を開始。現在はWOWOW「エキサイトマッチ」の構成などを担当。著書に「タツキ」「ボクシング 名勝負の真実・日本編/海外編」ほか。

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