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2009年10月28日

デビッド・ヘイがヘビー級の歴史変えるか

 マイク・タイソン(米国)、レノックス・ルイス(英国)の引退から数年。現在、ヘビー級王座は旧ソ連勢の独占状態にある。WBA=ニコライ・ワルーエフ(ロシア)、WBC=ビタリ・クリチコ(ウクライナ)、IBF&WBO=ウラジミール・クリチコ(ウクライナ)。堅実な技巧派強打者3人が頂点に君臨しているのだ。

 そんな最重量級に「俺が旋風を巻き起こす!」と殴り込みをかける男がいる。元WBA、WBC、WBO3団体統一世界クルーザー級王者のデビッド・ヘイ(29=英国)だ。11月7日、ドイツのニュルンベルクで、身長213センチ、体重145キロの巨人、WBA世界王者ワルーエフに挑む。

 ヘイはアマチュア時代に世界選手権で銀メダルを獲得後、02年にプロデビュー。以後、6年間はヘビー級より1階級下のクルーザー級で戦ってきた。2年前に世界タイトルを獲得し、昨年は3団体統一も果たした。そうした実績を土産に1年前にヘビー級に転向した。

 身長191センチ、体重98キロ。その漆黒の肉体は鋼を連想させる。相手にプレッシャーをかけ、距離が詰まると思い切り左右のパンチを打ち抜く古典的なスラッガーだ。試合は常にスリリングで英国を中心に人気が高い。

 「クリチコ兄弟をはじめ今のヘビー級は退屈な選手ばかり。ワルーエフを倒して俺が天下を取り、世界中を熱狂させるよ」。

 22勝(21KO)1敗、KO率90パーセント超を誇るヘイは自信満々に言い放つ。

 身長で22センチ大きく、体重で50キロ近く重いワルーエフを攻略するのは容易ではないと思われるが、オッズは2対1で挑戦者有利と出ている。それほどにヘイに対する期待度は高いのである。

 巨人を倒しヘビー級シーンにくさびを打ち込むことができるのか—。ヘイの豪腕に注目だ。


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原功「BOX!」
原功(はら・いさお)
 1959年(昭34)4月7日、埼玉県深谷市生まれ。日大法学部新聞学科卒業。82年、ベースボール・マガジン社入社。以来18年間「ボクシング・マガジン」の編集に携わり、88年から11年間、同誌編集長を務める。2001年、フリーのライターとして活動を開始。現在はWOWOW「エキサイトマッチ」の構成などを担当。著書に「タツキ」「ボクシング 名勝負の真実・日本編/海外編」ほか。

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