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原功(はら・いさお) 1959年(昭34)4月7日、埼玉県深谷市生まれ。日大法学部新聞学科卒業。82年、ベースボール・マガジン社入社。以来18年間「ボクシング・マガジン」の編集に携わり、88年から11年間同誌編集長。現在はWOWOW「エキサイトマッチ」の構成などを担当。著書に「タツキ」「ボクシング 名勝負の真実・日本編/海外編」ほか。

11日間で世界戦5試合

12年3月21日 [11:32]

 8人の男子世界チャンピオンを擁する日本のボクシング界だが、今年に入ってからは、まだ一度も世界戦が行われていない。その穴埋めとばかりに、3月下旬から4月上旬にかけて3つのイベントで世界戦5試合が予定されている。

★3月27日(火)後楽園ホール
<WBCスーパーフライ級タイトルマッチ>王者スリヤン・ソー・ルンビサイ(タイ)vs挑戦者(4)佐藤洋太(協栄)

★4月4日(水)横浜アリーナ
<WBAバンタム級タイトルマッチ>王者・亀田興毅(亀田)vs挑戦者(11)ノルディ・マナカネ(インドネシア)
<WBAスーパーフライ級王座統一戦>休養王者・清水智信(金子)vs王者テーパリット・ゴーキャットジム(タイ)

★4月6日(金)東京国際フォーラム
<WBCスーパーフェザー級タイトルマッチ>王者・粟生隆寛(帝拳)vs挑戦者(1)ターサク・ジャンデーン(タイ)
<WBCバンタム級タイトルマッチ>王者・山中慎介(帝拳)vs挑戦者(5)ビック・ダルチニャン(アルメニア/豪)

 先陣をきって登場する佐藤は日本王座5度防衛の実績を持つ長身選手。160センチと短躯の王者スリヤンは硬軟織り交ぜたボクシングを展開する巧打者。序盤から距離を巡るペース争いが展開されそうだ。佐藤がスピードと足でコントロールすることができれば戴冠が見えてくる。協栄ジムから12人目の世界王者誕生となるか。

 前座ではスーパーフライ級の日本王座決定戦とウェルター級の東洋太平洋&日本タイトル戦が組まれている。

 日本人初の3階級制覇を成し遂げた亀田は、これが4度目の防衛戦。5月に挙式を控えるだけに、内容のともなった勝利で花を添えたいところだ。挑戦者のマナカネは世界的実績こそ皆無だが、目下2年半に7連続KO勝ちと勢いがある。

 昨年8月の戴冠試合で眼窩底を傷め、試合から遠ざかったために"休養王者"となった清水は、その間に正王者に昇格したテーパリットとの統一戦に臨む。清水のスピードとテクニックに対し、テーパリットは馬力で勝負するタイプ。この試合も激しい主導権争いが展開されそうだ。

 アンダーカードには元WBA世界フライ級王者・亀田大毅(亀田)が出場する。

 粟生は指名挑戦者を迎えて3度目の防衛戦に臨む。前戦で大苦戦しているだけに、ここは明白な勝利で名誉回復といきたいところだ。サウスポー対決で攻撃力のあるターサクをどうさばくか注目だ。

 昨年11月に戴冠を果たした山中は世界的な強豪を相手に初防衛戦のリングに上がる。17戦15勝(11KO)2分けの山中が9連続KO勝利中なら、この試合で3階級制覇を狙うダルチニャンは42戦37勝(27KO)4敗1分けという強打者。ともにサウスポーで左に一撃KOの威力を秘めているだけにKO決着は間違いないだろう。スリリングな攻防が期待される。

 アンダーカードではバンタム級&フェザー級の元世界王者・長谷川穂積(真正)の1年ぶりの再起戦が予定されている。18戦全勝(10KO)のフェリペ・カルロス・フェリックス(メキシコ)を相手に復帰を印象づけることができるかどうか。

 桜前線の北上とともに日本のボクシングも熱くなりそうだ。

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