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原功(はら・いさお) 1959年(昭34)4月7日、埼玉県深谷市生まれ。日大法学部新聞学科卒業。82年、ベースボール・マガジン社入社。以来18年間「ボクシング・マガジン」の編集に携わり、88年から11年間同誌編集長。現在はWOWOW「エキサイトマッチ」の構成などを担当。著書に「タツキ」「ボクシング 名勝負の真実・日本編/海外編」ほか。

石田順裕の新たな挑戦-GBPと契約

12年3月07日 [10:55]

 元WBA世界スーパー・ウェルター級暫定チャンピオンの石田順裕(36=グリーンツダ)が、このほど米国のゴールデンボーイ・プロモーションズ(GBP)と契約を結んだ。

 GBPは元世界6階級制覇者オスカー・デラ・ホーヤが代表を務める大手プロモート会社で、数多くのトップ選手を抱えている。「これからも世界的なビッグネームと戦っていきたい」と石田は意欲をみせている。

 石田は09年に世界王座についたが、敵地メキシコで臨んだ2度目の防衛戦で惜敗、ベルトを失った。これを機にメキシコのプロモーターと3試合の契約を交わして主戦場を国外に移していた。この間、昨年4月には米国ラスベガスで27戦全勝(24KO)の大型ホープ、ジェームス・カークランド(米)を初回TKOで下している。17対1という圧倒的不利の予想を覆す勝利だった。

 今年2月には米国テキサス州で元世界2階級制覇チャンピオンのポール・ウィリアムス(米)と対戦。判定負けは喫したものの株を下げるような内容ではなかった。むしろ地力を証明することになったともいえる。GBPが石田に3試合の契約を持ちかけてきたことがそれを証明している。

 8月で37歳になる石田だが、ボクシングに対する情熱は失せてはいない。

 「ウィリアムスには負けたけれど、限界を感じるような試合ではなかったので引退は考えなかった。ボクシングは仕事であり夢でもある。これからもプロモーターが組んでくれる試合に全力を尽くす」

 石田のベスト・ウエートであるスーパー・ウェルター級(約69・8キロ以下)やミドル級(約72・5キロ以下)は、選手層が厚いクラスとして知られている。セルヒオ・マルチネス(アルゼンチン)、フリオ・セサール・チャベスJr(メキシコ)、ミゲール・コット(プエルトリコ)、サウル・アルバレス(メキシコ)など1試合で100万ドル(約8200万円)以上稼ぐスター選手が数多くいる。

 また、1階級下のウェルター級(約66・6キロ以下)には1試合で2000万ドル(約16億4000万円)以上の報酬を得る6階級制覇のマニー・パッキャオ(比)、5階級制覇のフロイド・メイウェザー(米)というスーパースターもいる。

 メイウェザーやアルバレス、コットらはGBPとも近い関係にあるため、石田が彼らと戦う可能性もあるわけだ。「ビッグネームと戦いたい」という石田の希望とも合致する。

 「実際のマッチメークは難しいかもしれないが、マルチネスでもチャベスJrでも誰でもOK。ウェルター級でやれと言われれば体重を落とすことも可能。これからも夢を追いかけて戦い続ける」

 ウィリアムス戦で大きなダメージもケガもなかったため、石田自身は7月か8月に次戦を希望している。今後、GBPがいつ、どこで、どんな対戦相手を選ぶのか気になるところだ。

 石田順裕の新たな挑戦が始まる。

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