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原功(はら・いさお) 1959年(昭34)4月7日、埼玉県深谷市生まれ。日大法学部新聞学科卒業。82年、ベースボール・マガジン社入社。以来18年間「ボクシング・マガジン」の編集に携わり、88年から11年間同誌編集長。現在はWOWOW「エキサイトマッチ」の構成などを担当。著書に「タツキ」「ボクシング 名勝負の真実・日本編/海外編」ほか。

トリプル世界戦の意外な数字

11年3月30日 [10:51]

 フェザー級の長谷川穂積(真正)、スーパー・バンタム級の西岡利晃(帝拳)、スーパー・フェザー級の粟生隆寛(帝拳)、日本が誇る3王者が揃って防衛戦を行う「WBCトリプル世界戦」。巨大地震の影響で会場が東京・両国国技館から神戸ワールド記念ホールに変更となったが、4月8日(金)に開催される予定だ。国内で三つの世界戦(男子)が同時に行われるのは今回が6度目のことで、日本側が3王者を揃えるのは初めてとなる。

 そんななか、過去の15戦を見てみると意外な数字が出てきた。

 日本で行われたトリプル世界戦は以下の5度、15試合。
(1)98年8月、横浜アリーナ=辰吉丈一郎対ポーリー・アヤラ、セサール・バサン対坂本博之、ワンディ・チョー・チャレオン対ロッキー・リン
(2)03年10月、両国国技館=ウィラポン・ナコンルアンプロモーション対西岡利晃、アレクサンデル・ムニョス対本田秀伸、戸高秀樹対レオ・ガメス
(3)04年3月、さいたまスーパーアリーナ=オスカー・ラリオス対仲里繁、ウィラポン対西岡、戸高対フリオ・サラテ
(4)07年5月、有明コロシアム=長谷川穂積対シンピウェ・ベチェカ、名城信男対ムニョス、エドウィン・バレロ対本望信人
(5)08年9月、パシフィコ横浜=新井田豊対ローマン・ゴンサレス、名城対河野公平、西岡対ナパポーン・クラティンデーンジム

 このうち、KO(TKO)決着はバレロ対本望、新井田対ゴンサレスの2度だけで、その2試合ともレフェリー・ストップによるものだった。86パーセントに相当する残り13試合は判定決着なのである(辰吉対アヤラの負傷判定を含む)。さらに不思議なのは牽制し合う凡戦が皆無だったにもかかわらず、15試合でノックダウンが一度もない点だ。力量バランスのとれたカードが組まれていたということだろうか。

 また、4度の王座決定戦を除く11試合ではチャンピオンが8勝3敗と大きく勝ち越している。引き分けは一度もない。
 これらはあくまでも過去のデータにしか過ぎないが、興味深い数字ではある。

 さて今回のイベント、西岡にとっては4度目で初めてチャンピオンとしてのトリプル興行への出場となる。長谷川は2度目の経験で、粟生は初登場だ。ここはジンクス破りのド派手なKO防衛を期待したい。
日本が誇る3人のサウスポーがどんなリング・パフォーマンスを見せてくれるのか、大いに注目したい。

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