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2010年12月20日

2010年、私の印象に残った8試合

 2010年も残りわずかとなりました!印象に残っている試合を、当時の言葉などとともに振り返ります。

<東京6大学春季リーグ戦:慶大6-4早大>
 慶大にとって11シーズンぶりの王座でした。優勝直後の江藤省三監督のインタビューが印象的で、これだけでも監督の人柄が伝わってくると思います。「選手がよくやってくれました。みんな私の野球によく黙って・・・・・・(涙で声にならず)ついてきてくれた。本当に最高です。大学野球は純粋です」。
 「監督さんは“じゃ、あがるわ”と言って引き上げて行く。でも、帰りがてらに選手を見つけて指導し始めるんです(笑)。しかも試合に出られないような選手に対しても熱い。ついていきたくなりますよ」(伊藤隼外野手談)。

<東東京大会3回戦:駿台学園4-3二松学舎大付>
 二松学舎大付の下級生、山岸育捕手(2年)と石田大介中堅手(1年)の評判を聞いて大田スタジアムへ。大方の予想通り、二松学舎大付が2点リードで9回を迎えた。ところが、ここまで1四球の先発投手が2連続四球、捕逸でピンチを作る。ベンチからは「1つ、1つアウトを増やせ。裏の攻撃があるんだから」とタイムがかかります。駿台学園は代打に背番号20番の松宮一輝選手(2年)を送ります。その松宮が2点タイムリーを放ち同点に。さらにミスも絡んで土壇場で逆転に成功しました。二松学舎大付は3年生内野手が主将の中島光太遊撃手(3年)しかいません。中島は1人で必死に味方を鼓舞し続けていました。その姿が今でも脳裏に焼きついています。

<世界大学野球選手権:日本7-12キューバ>
 初回、東洋大・藤岡貴裕投手(3年=桐生一)が2被弾。いずれも144キロのストレートを軽々とレフトスタンド上段へ放り込んだパワーに圧倒されました。チームメートたちは「あの藤岡が打たれるなら仕方ない」と驚きを隠せない様子でした。さらに5番手の菅野智之投手(3年=東海大相模)も2被弾…。自己最速157キロをマークしていましたが、私の中ではキューバ打線の迫力の余韻のほうが大きかったです。

<夏の甲子園1回戦:仙台育英(宮城)6-5開星(島根)>
 「やっぱり神様はよく見てるんだよねえ」と、仙台育英の佐々木順一朗監督。今年、最もビッグなプレーをした外野手と言っても過言ではないでしょう! 9回裏2死一、二塁でダイビングキャッチをしてチームを救った、仙台育英の三瓶将大外野手(3年、東北学院大進学)のことです。左翼の守備は3カ月前に始めたばかり。「だけど、毎日本当に一生懸命ノックに取り組んでいた。誰もが三瓶の努力を認めていた。だから三瓶の活躍をみんなが喜んだ」。
※テレビ観戦

<東都大学秋季リーグ戦:中大2-2青学大>
 2回戦、延長15回、4時間28分の死闘でした。まさかの展開に慌てた選手がいます。右ひじ痛が癒えたばかりの山崎雄飛投手(4年=芝浦工大高、東京ガス内定)が、沢村拓一投手(4年=佐野日大、巨人1位)の後を受けて“緊急登板”したのです。沢村のけがの状態が芳しくないためでした。山崎はオープン戦では一度も投げていません。予定外の登板に高橋善正監督から「普通に投げてくれればいいから」と言われたそう。山崎は「実戦もなく、この展開(2-2で同点)で普通に投げるのは…」と本音は苦しかったようです。結局、4回戦で計45イニングを戦ったのでした。中大の主力選手は「5試合分を戦って、正直疲れています」とポロリ。秋は6大学を含め、延長戦が目立ちましたね。

<都市対抗準々決勝:JR九州4×-3NTT東日本>
 手に汗握るしびれる試合! 意表を突く幕切れ!9回表にNTT東日本が勝ち越しますが、その裏、5安打に抑えられていたJR九州が、1死満塁のチャンスを作ります。打席の藤島琢哉外野手(九州東海大)がスクイズを外されますが、三走・田中允信外野手(東亜大)が本盗に成功。JR九州がサヨナラ勝ちしました。流れは完全にNTT東日本でしたが、最後の最後にJR九州が粘りを見せました。無我夢中なはずの田中は「足が震えた」。余談ですがJR九州の選手は、この試合に限らず試合後の通路ですれ違う人々に「お疲れ様でした」と、あいさつをしてくれるのが気持ちいいです。

<東京6大学秋季リーグ戦:早大9-5慶大>
 50年ぶりの早慶優勝決定戦。8回、慶大の怒涛の反撃ぶりに興奮しました。特に伊藤隼太外野手(3年=中京大中京)の打席です。「こんなに集中した打席は初めて」で、3球目で追い込まれても慌てることはなかったそう。対する斎藤はストレートを封印して伊藤を警戒します。しかし、伊藤がフォークを捕えて中堅フェンス上部直撃のタイムリー三塁打! ここまで斎藤佑樹投手(4年=早実、日本ハム1位)の前には3打席凡退。伊藤も“持っている”と思いましたが、「持ってたらスタンドに入ってる!」と一蹴されてしまいました。

<東都大学秋季1、2部入れ替え戦:駒大4-2国士大>
 1部復帰を決めたのは、途中出場の中谷選手でした。駒大先勝で迎えた2回戦。駒大は8回裏にエース・白崎勇気投手(3年=駒大岩見沢)が2点タイムリーを浴びて逆転を許します。頼みのエースが打たれて動揺も大きかったはずですが、直後に同点に追いつき延長戦へ。そして10回、中谷泰周外野手(2年=八頭)が左越えの決勝タイムリーを放ちました。中谷はレギュラーでした。しかし、春のリーグ戦で前半戦で1安打しか出ず、スタメン落ちを経験していました。この日も代走からの出場。大学通算2安打目が歴史を変える大きな一打となったのでした。

(ノート)


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コメント:2件

今年も数々の名勝負がありましたね!

大学野球は私も慶應-早稲田の秋季優勝決定戦です。

高校野球では、仙台育英-開星の試合ももちろんですが、開星の選手が春を乗り越えて夏に再度甲子園に戻ってきてくれたことが嬉しかったです。
試合では夏の仙台育英-興南ですね。18時プレイボールと非常に遅い試合で、スコア自体は平凡でしたが緊迫感のある素晴らしい試合でした。7回表の佐々木君のあの右中間へのあたりが抜けていたら、、タラレバはキリがないですが、興南の春夏連覇はなかったかもしれません。
見に行かずに後悔したのは履正社-PL学園です(笑
あの日の舞洲球場はこの試合に加え、上宮-上宮太子、大体大浪商-八尾翠翔の3試合というとても4回戦とは思えないとんでもない1日でした。

投稿者 gran : 2010年12月23日 23:08

granさん
開星のカムバックも良かったですよね。
色々なプレッシャーがある中で立派だと思います。
秋の中国大会は島根県開催だったので
開星の選手(白根君もいました)が運営の手伝いに来ていました。
何とも言えない表情で試合を見ていましたよ。
夏の甲子園、ナイターの試合は印象深いものが多いですよね。
興南と仙台育英の試合を「ナイスゲーム」と言う人は
私の周りにも結構いました。好プレーも多かったようですね。
履正社-PL学園!好遊撃手同士の対決でもありましたね。
これは私も見てみたいカードです!!

投稿者 矢島 : 2011年1月16日 22:05

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矢島彩「アマ〜い野球ノート」
矢島彩(やじま・あや)
 1984年、神奈川県生まれ。5歳くらいから野球に夢中になり、高校時代からアマチュア野球中心に本格観戦を開始。北海道から沖縄まで飛び回り、年間150試合を観る。今春、めでたく都内の大学を卒業したが就職はペンディングし、今年も大好きな野球を追いかける。取材先の監督さんたちからは「若いころの(失礼!)薬師丸ひろ子に似てるね」と言われ、かわいがられているようだ。大好物のオムライスをお腹に詰め込んで、今日も球場に行ってきま~す!

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