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2010年9月27日

評価上げる法大のエース・加賀美

 法大のエース右腕・加賀美希昇投手(4年=桐蔭学園)。ラストシーズン、評価を上げている。

 早大、立大戦を終えて3勝1敗。4勝目を目指して、今週末に慶大と対戦する。加賀美にとって4勝は未知の領域だ。これまで1シーズン3勝が最多。20日の立大3回戦で、初めて1カード2勝を挙げるなど、ドラフトを目前に控え調子がいい。この週末は空き週だったが、紅白戦で調整するなど「疲れ?全然大丈夫です」と万全をアピールした。

 2年秋に9試合、67回1/3を投げ、一気にブレークした。優勝した早大相手に4回戦までもつれ、加賀美は2回戦と4回戦で先発。敗れはしたものの、13回途中まで無失点に抑えた4回戦のピッチングは印象深い。

 しかし、3年目は故障に悩まされ、日本一の輪にも加わることができず。年間9試合の登板に留まった。

 「フォームが良くないから故障も多い」と指摘するスカウトもいる。ただ、現在の法大にはピッチングを専門とするコーチが不在。練習メニューなどは自分で組み立てているという。あるライバルチームの部室に、加賀美のピッチング写真が貼ってある。横には顔の力みに関するコメントが書いてあった。リリースの瞬間、誰でも表情は崩れてしまう。だが、加賀美の場合はそれが少ない。未完成のフォームながら、力みのない状態で投げられているのだ。

 「フォームは固まっていない。高校のときはクイックで投げていて、大学に来てから体重移動や左手の使い方など少しずつ変えている。まだいろいろ試している状況ですし、無理に固めようとも思っていません」。

 今年は一度も戦列を離れていない。イメージを払拭するためにも、残りの慶大戦、明大戦、東大戦でも白星を積み重ねるつもりだ。

 「早大戦で負けたのが悔しい。5、6勝しないと優勝には届かないと思う。最後までしっかり投げます」。

 加賀美は、斎藤世代のなかでも一線を画す雰囲気がある。

 取材などでは口数も少なく控えめだ。普段も輪の中心にいるようなタイプではない。自己分析は「なまけている。基本的に面倒くさがり屋だ」と笑う。
 
 ところが、試合になるとガラリと変わる。感情を表に出し、あらゆるプレーに全力を注ぐ。

 「バッターと対戦するのが楽しいんですよ。でも楽しいっていうのはマズイんですかね…。野球が好きなだけなんです。他にできることもないし、野球は夢中になれます」。

 打席ではフルスイング、全力疾走。小躍りするような打撃フォームは、小学校時代のままだそう。通算打率は76打数18安打1本塁打。「楽しんで打っているだけ。小さいころの公園でゴムボールを打つような感覚です」。

 理論を持ちつつ、純粋な野球少年だ。立大3回戦で、試合終盤の8回に150キロ台が6球連続で計測された。同世代の多くの投手は“スピードは気にしません”と話すかもしれない。加賀美は素直に喜んだ。

 「キャッチャーのサインが真っ直ぐだったんで。じゃあ押していこうと。おお!150キロが出た!と思いました(笑)。スピードはキャッチャーからボールを捕るときに表示が見えるので。1回だろうが8回だろうがピンチになったときに全力が出るだけです」。

 桐蔭学園(神奈川)へは野球ではなく一般推薦入試で合格。本当は別の高校へ進学予定だったという。大学進学も、家族会議で別の私大へ行こうと決めた翌日、法大の話を聞かされた。少年野球、シニアでも同じような経験している。

 「プロ?実感はわきません。特に“ここ”という球団もありません。僕の野球人生は行き当たりばったりですからね。決まってから色々考えたいと思います」。

 このままの調子でいけば、1位指名も夢ではない。

(ノート)


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矢島彩「アマ〜い野球ノート」
矢島彩(やじま・あや)
 1984年、神奈川県生まれ。5歳くらいから野球に夢中になり、高校時代からアマチュア野球中心に本格観戦を開始。北海道から沖縄まで飛び回り、年間150試合を観る。今春、めでたく都内の大学を卒業したが就職はペンディングし、今年も大好きな野球を追いかける。取材先の監督さんたちからは「若いころの(失礼!)薬師丸ひろ子に似てるね」と言われ、かわいがられているようだ。大好物のオムライスをお腹に詰め込んで、今日も球場に行ってきま~す!

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