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2010年6月07日

好投手トリオが登場/中国大会観戦記

 高校野球、春の中国大会が山口県で開催された。今大会は中国地区屈指の3投手が登場した。

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広島工の和田遊撃手(左)と石田投手(撮影・矢島彩)

 1回戦で、広島工と南陽工(山口)が対戦。広島工の左腕・石田健大投手(3年)と、南陽工の岩本輝投手(3年)が、期待を裏切らない見事な投手戦を見せた。ネット裏にはプロスカウトが集結し、スピードガン片手に見守っていた。試合は1-0で広島工が勝っている。

 旧チームからエース格の石田は179センチ、80キロ。持ち味は左打者への生命線・スライダーだ。「低めに決まりだすと打つのは難しい」(南陽工・山崎康浩監督)、「思っていた以上にキレがあった」(岡山東商・秋山倫範遊撃手)と、分かっていても打てないスライダー。広陵打線との対決が楽しみだ。
 引っかけて内野ゴロにする打者が多いためか、広島工の二遊間は守備範囲がとにかく広い。山口修平二塁手(2年)は外野に抜けそうな打球を、何度も好守。和田凌太遊撃手(3年)は今大会屈指の好打者だった。179センチ、71キロ。打っては4番に座り、岩本、星野から安打をマーク。守備も軽快でスローイングがいい。この2人の併殺プレーは何度でも見たいと思わせた。

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南陽工の岩本投手(撮影・矢島彩)

 南陽工の岩本といえば、昨年センバツのPL学園(大阪)戦。完全アウェーの雰囲気で1失点に抑えた好投が思い出される。再び甲子園が期待されたが、昨秋はまさかの初戦敗退。一冬越えて体重が10キロも増え81キロになり、下半身を中心に見違えるようにたくましくなっていた。胸板がついて、ユニホームのNANYOの文字も大きく見える。もちろん夏は、山口の本命だ。

 ピッチングは期待以上。試合後、力を入れて投げたボールは3、4球と聞いて驚いた。夏の連投を見据えて、変化球を多投し、要所で決まるフォークボールが鋭く、本人も手ごたえをつかんでいた。「最速は143キロ。夏までにもう少し速くしたい」と話したが、やはりストレートは数字以上に速い。極めつけは無四球だったこと。6安打を浴びたが、そこまで打たれた感じもしなかった。味方のエラーで敗戦投手となり「自分が出した走者をホームに返してしまったので」と、自分を責めていた。

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岡山東商の星野投手(撮影・矢島彩)

 最後は岡山東商の右腕・星野大地投手(3年)だ。春の岡山県大会で147キロをマークした本格派。昨年5月中旬まで捕手で、ブルペンで投げてみたところ、あっさり投手になったという。チームではリリーフを務める。今大会1回戦でも、1点ビハインドの7回から登板。4イニングをストレート中心で完璧に抑えた。「三振よりも雰囲気を変えたかった」という言葉通りの内容。8回に味方が同点に追いつくと、延長11回に自ら決勝ソロホームランも放った。エースナンバーの人見公規投手(3年)が先発し、星野で逃げ切るのが必勝パターンだ。

 だが、今年の春の県大会では「試したかったから」(槌谷信行監督)と、星野を準決勝、決勝で先発完投させた。ストレートは常時140キロ台。一冬で覚えたという変化球も持ち球になっていた。そして、今大会準決勝・広島工戦でも先発。味方のエラーが絡んだこともあり、勝負どころで踏ん張りきることができず。5回3失点(自責点1)だった。

 179センチ、80キロで身体能力は抜群。未完成な部分も多い天才肌タイプだ。

(ノート)


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矢島彩「アマ〜い野球ノート」
矢島彩(やじま・あや)
 1984年、神奈川県生まれ。5歳くらいから野球に夢中になり、高校時代からアマチュア野球中心に本格観戦を開始。北海道から沖縄まで飛び回り、年間150試合を観る。今春、めでたく都内の大学を卒業したが就職はペンディングし、今年も大好きな野球を追いかける。取材先の監督さんたちからは「若いころの(失礼!)薬師丸ひろ子に似てるね」と言われ、かわいがられているようだ。大好物のオムライスをお腹に詰め込んで、今日も球場に行ってきま~す!

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