2009年8月06日
初日から好カードが続々/甲子園展望
第91回全国高校野球選手権大会の組み合わせが決まった。大会初日から見逃せないカードが続く。
開幕試合の常総学院(茨城)-九州国際大付(福岡)。木内幸男監督と若生正広監督(当時東北高監督)は03年の決勝戦で対決している。九州国際大付は県大会12本塁打という破壊力が持ち味。そのうちの3本を、7番打者の天野寛外野手(3年)がマークしている。河野元貴捕手(3年)、国枝頌平三塁手(3年)などのクリーンナップに、常総学院投手陣がどう攻め込むか。
第2試合は明豊(大分)の今宮健太遊撃手(3年)と興南(沖縄)のエース・島袋洋奨投手(2年)が激突。今宮投手は高校通算62本塁打、県大会初戦で3打席連続アーチも飛び出した。投げても149キロのドラフト候補だ。
大会2日目第2試合は常葉学園橘(静岡)が甲子園初登場。右腕・庄司隼人投手(3年)は1年時から最速144キロの本格派として名を馳せていた。野手としての評価が高いものの、今夏の快投で評価は急上昇。特筆すべきは3連投の決勝戦、終盤に最速146キロをマークしたことだ。今年の“トコハ”は紫色のメガホンがスタンドを揺らす。
第3試合は長野日大-作新学院(栃木)。年齢差38歳という監督同士の采配に注目だ。64歳の中原英孝監督は松商学園(長野)で9度の甲子園出場を誇る。対する作新学院の小針崇宏監督は今大会最年少の26歳。自身が二塁手として出場した00年春以来の甲子園白星を目指す。作新学院は県大会4失策という堅守が持ち味。一方の長野日大は県大会6試合すべてで2ケタ安打を記録している。どちらが自分たちの野球を徹底できるか。
好カード目白押しの3日目。
第1試合は70年ぶり出場の地元・関西学院(兵庫)に期待。新川紘耶投手(3年)、山崎裕貴投手(3年)の継投で激戦区を勝ち上がってきた。山崎裕投手は本業は正捕手で、投手歴はわずか2カ月だ。対戦が予想される酒田南(山形)の安井亮輔投手(3年)は左腕だが、県大会でも左腕を攻略してきたのが強みだ。
龍谷大平安(京都)-中京大中京(愛知)も1回戦屈指の好カード。中京大中京は県大会を圧倒的な強さで勝ち上がった。堂林翔太投手(3年)、河合完治三塁手(3年)など打線が好調だ。
そして、第4試合には150キロ左腕・菊池雄星投手(3年)を擁する花巻東(岩手)が登場。しかも相手の長崎日大は県大会で清峰(長崎)に勝ったチーム。運命的な組み合わせだ。長崎日大の勝ちパターンは1、2回の攻防。相手が浮き足立つ間に小技を絡めて一気に攻めこむところだ。エース・大瀬良大地(3年)は県大会をほぼ1人で投げ抜き防御率1・37と安定。186センチの長身から最速145キロを投げ下ろす。お互い大量得点は難しく、2、3点の勝負になるだろう。
4日目は倉敷商(岡山)の岡大海投手(3年)や日大三(東京)の日下京祐外野手(3年)、三重の宮武佑磨外野手(3年)らの好打者が競演する。
5日目、智弁和歌山が同地区の滋賀学園に挑む。智弁和歌山といえば強打だが、今年は左腕・岡田俊哉投手(3年)を軸とした守りのチームに仕上がっている。岡田投手は県大会で3試合連続の完封勝利。決勝戦も無四球12奪三振と危なげない投球を見せた。
第2試合は鳥取城北の中尾健投手(3年)が札幌一(南北海道)打線を最小失点に抑えたいところ。4試合で3四死球という制球力、メンタルの強さを生かしたい。
PL学園(大阪)は春夏連続出場を成し遂げた。原動力はトップバッターの吉川大幾外野手(2年)。府大会は元オリックス・清原和博氏の記録を上回る5本塁打をマークした。チームでも12本塁打を量産し、大阪桐蔭や履正社(大阪)に打ち勝った。なお、センバツで活躍した中野隆之投手(3年)、勧野甲輝選手(2年)はベンチを外れている。春とは違った豪快なPL野球が見られそうだ。
華陵(山口)は出場校中最多4度の雨天順延を経ての出場。立正大淞南(島根)は3年生が田中謙二前監督(享年41)の最後の教え子たちになる。一昨年秋に心筋梗塞で急逝した。亡くなる前日も、普段通りの練習をこなしていた。田中さんは横浜(神奈川)のコーチだったころ、レッドソックス松坂大輔投手らを育てている。立正大淞南のユニホームは横浜と同じグレーだ。
7日目、優勝候補筆頭の帝京(東京)は敦賀気比(福井)を迎え撃つ。帝京はベンチ入り6投手のうち5人が140キロ台をマーク。なかでもエース・平原庸多投手(3年)は最速148キロ。2年生右腕・鈴木昇太投手も完投能力があり、山崎康晃投手(2年)ら下級生が控える。逆に敦賀気比はエース・山田修義投手(3年)がけん引する。北陸のドクターK、県大会新記録となる49三振を奪った。帝京打線がどのように攻略するか。
(ノート)
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