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2009年7月07日

三重、新潟、長野/高校野球展望

 第16回は三重、新潟、長野です。

三重=まとまり良い宇治山田商

 本命不在の夏。どの学校にもチャンスがありそうだ。

 今春準優勝の宇治山田商。今までのようなスター選手はいないが、そのぶんまとまりの良さで勝負だ。全体的に小柄な選手が多いが、木田晃太遊撃手(3年)、光永和矢外野手(3年)など切れ目がない。

 名門復活を目指す海星。投手陣は左腕・吉田健志投手(2年)と畠山高弥投手(2年)の両輪。守り勝つ野球を徹底しているため、2人への期待は大きい。打線は秋の初戦敗退から成長したところを春に証明した。シード制導入(96年)後、第1シードは一度も優勝できていない。この嫌なジンクスを打ち破りたい。

 三重のブロックには近大高専、いなべ総合などの強豪が入った。三重は好打者・宮武佑磨外野手(3年)、近大高専は鬼屋敷(きやしき)正人捕手(3年)が強肩強打の選手として注目を浴びている。近大高専は秋、春ともに初戦敗退とあって、まずは上位進出を目指す。
 打高投低の今夏だが、いなべ総合の近藤佳史投手(2年)に期待。入学直後から140キロ近いスピードを誇る180センチの大型右腕。そろそろ本領を発揮したいところだ。


新潟=日本文理が優位

 日本文理が優位だ。昨秋に続き、春も県大会を制した力は本物だ。エース・伊藤直輝投手(3年)はもちろん、本間将太投手(3年)も台頭し、先発起用の目処も立った。打線もパワーアップ。春は5番に湯本翔太外野手(1年)が座り、好打者・高橋義人外野手(3年)が下位へ。レギュラーならぬ打順争いの結果も楽しみだ。

 ライバル・新潟明訓は下級生主体。漆原大夢一塁手(1年)が入学間もなく4番を任された。負けじと3番・田村昌大遊撃手(2年)が1試合3本塁打をマーク。レギュラーの3年生4人の奮起を待ちたいところ。エース・池田駿投手は2年生。投手力という点では、やはり日本文理が一歩リードしているか。
 
 中越は北信越大会準優勝。左腕・渡辺雄大投手(3年)は県大会で4連投、北信越大会でも全試合に登板した。186センチ、72キロの大型左腕。昨秋まではスタミナ不足なところもあったが、見事に一皮むけた。


長野=佐久長聖、追う長野日大

 北信越大会の王者・佐久長聖。県大会準々決勝では右サイドスロー・遠藤智仁投手(3年)が17奪三振の快投を見せた。さらに遊学館(石川)戦では完封勝利。7安打浴びながら初回の1点を守りきった。エース・吉岡大輝投手(3年)、左腕・斉藤大稀投手(3年)も加えた3投手で、理想の守り勝つ野球を展開する。

 追いかけるのは長野日大、松商学園の2校。長野日大は1年秋からエースの加藤幸宏投手(2年)の復活が待たれる。それでも北信越大会はエースをけがで欠くなか、西山尊徳投手(3年)らが奮闘しベスト4。投手層に厚みは出た。攻撃は打力より機動力重視のスタイル。センバツベスト8メンバー・伊藤剛遊撃手(3年)は“初めての夏”も狙う。

 松商学園は井領翔馬一塁手(3年)を中心に強打のチームに仕上がった。15-9で持ち味を発揮した試合のあと、6-7で長野日大に敗退。ビッグイニングを作ってしまうシーンもあり、投手陣がどこまで踏ん張れるか。

(ノート)


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矢島彩「アマ〜い野球ノート」
矢島彩(やじま・あや)
 1984年、神奈川県生まれ。5歳くらいから野球に夢中になり、高校時代からアマチュア野球中心に本格観戦を開始。北海道から沖縄まで飛び回り、年間150試合を観る。今春、めでたく都内の大学を卒業したが就職はペンディングし、今年も大好きな野球を追いかける。取材先の監督さんたちからは「若いころの(失礼!)薬師丸ひろ子に似てるね」と言われ、かわいがられているようだ。大好物のオムライスをお腹に詰め込んで、今日も球場に行ってきま~す!

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