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2009年7月05日

兵庫、奈良、和歌山/高校野球展望

 第14回は兵庫、奈良、和歌山です。

兵庫=報徳がV候補筆頭

 優勝候補筆頭の報徳学園は左腕・宮谷陽介投手(3年)を中心に高いディフェンス力で挑む。センバツ4強の要因は守備だった。春の県大会こそ失策に泣いたが、逆にチームを引き締める形に。センバツ新記録の21塁打をマークした平本龍太郎捕手(3年)、宮本真吾内野手兼投手(3年)ら打線も強力。3季連続甲子園を手繰り寄せる布陣が整った。

 個々の能力が高いのが神戸国際大付だ。昨秋と春は不本意な成績に終わったが、それが逆に怖い。チームは2年生が主体。140キロ台右腕コンビ、岡本健投手と大田大和投手を擁し、野手も4人が下級生だ。

 春の優勝校・育英も堀田健吾投手、井村展章捕手のバッテリーが2年生。制球力抜群の堀田投手は神戸中央シニアのころから評判の左腕だった。井村捕手も神戸須磨クラブ時代から強肩強打の選手として名を馳せた。県大会準決勝では2ランを含む5打点の活躍を見せている。

 不気味な学校として、神港学園も挙げたい。昨秋は142キロ左腕・橋本渉投手(3年)が脚光を浴び、ドラフト候補にも名前が挙がったほど。だが、体調不良などで不在の間に伊藤直人投手(3年)が成長し、夏の背番号1を奪った。そしてここにきて橋本投手が実戦復帰し、一躍優勝戦線に絡んでくる勢いだ。


奈良=天理、郡山…

 昨秋の明治神宮大会準優勝、天理。センバツは初戦敗退に泣き、春の県大会も2回戦止まり。投打ともに精彩を欠いた。夏も絶対本命とは言い切れない。エース・中山貴博投手(3年)の復活は欠かせないが、野手はレギュラー交代の可能性も。攻撃の要、内野聡外野手(2年)は潜在能力が高くもうひと皮むけてほしいところ。夏は2年連続で甲子園を逃し、今年こそはとノーシードから目の色を変えている。

 郡山も甲子園にかける思いは並々ならぬもの。春夏11回も甲子園へ導いた、74歳の森本達幸監督が今季限りで勇退するためだ。135キロ右腕・大江健太投手(3年)ら複数投手の継投で、守備からリズムを作っていく。これに春は打線も噛み合って準優勝。有終の美へむけ、最初の鬼門は同じブロックに入った智弁学園か。

 さらに一条、奈良大付が追いかける展開。春の優勝校・一条は郡山戦2勝と相性の良さを見せている。奈良大付は松田浩幸投手(2年)が得意のスライダーで天理を3安打完封し自信を手にした。


和歌山=5連覇目指す智弁和歌山

 夏の大会5連覇を目指す智弁和歌山。今春3回戦敗退でシード権を失ったものの、左腕・岡田俊哉投手(3年)が手ごわい。練習試合でも夏に照準を合わせるかのように、尻上がりに調子を上げてきている。1年夏は174センチと小柄な印象だったが、現在は180センチまで伸び、最速も143キロまでアップ。3年間で順調に成長し、プロスカウトも密着を続けている。チームとしては、例年よりも破壊力に欠ける。好打者・西川遥輝内野手(2年)らの援護次第だ。

 市和歌山は“シワショウ”こと市和歌山商から校名を変更。181センチのサイドスロー・木村辰徳投手(3年)らの継投で盛り立てる。9人中7人を下級生が占めており、若さを勢いに変えて頂点を目指す。

 箕島、春の県王者・向陽、県和歌山商などの伝統校も打倒智弁に燃えている。

(ノート)


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矢島彩「アマ〜い野球ノート」
矢島彩(やじま・あや)
 1984年、神奈川県生まれ。5歳くらいから野球に夢中になり、高校時代からアマチュア野球中心に本格観戦を開始。北海道から沖縄まで飛び回り、年間150試合を観る。今春、めでたく都内の大学を卒業したが就職はペンディングし、今年も大好きな野球を追いかける。取材先の監督さんたちからは「若いころの(失礼!)薬師丸ひろ子に似てるね」と言われ、かわいがられているようだ。大好物のオムライスをお腹に詰め込んで、今日も球場に行ってきま~す!

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