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2009年7月04日

大阪、京都、滋賀/高校野球展望

 第13回は大阪、京都、滋賀です。

大阪=PLか桐蔭か

 春夏出場を目指すPL学園、昨夏の日本一・大阪桐蔭。この2強が大阪をリードする。

 PL学園は春の府大会も制した。昨秋から活躍している左腕・井上大樹投手(3年)に加え、140キロ右腕・難波清秀投手(2年)が台頭。エース左腕・中野隆之投手(3年)に頼ることなく優勝し、手応えをつかんだ。打線も大槻和史外野手(3年)、中井都雄一塁手(3年)など長打力を兼ね備える打者がずらり。モチベーション維持の難しいセンバツ後でも、序盤から充実の戦いぶりだった。ただ、昨夏1年生で4番を打った勧野甲輝外野手(2年)はベンチ入りメンバーを外れている。

 大阪桐蔭は2年生左腕コンビに注目だ。福本翼投手と大家淳徳投手。昨秋からエースの働きを見せる福本投手は福岡県出身。最近けがから復活し、持ち前の制球力を発揮したい。大家投手はインディアンス・大家友和投手の親戚。春は全試合に先発登板を果たし、最速135キロのストレートとカーブで翻弄。金光大阪戦でも好投を見せた。

 さらに金光大阪、桜宮が追いかける展開へ。桜宮は府大会準優勝の市立高校。渋谷以来19年ぶりの公立校の出場を狙う。山田陽介投手(3年)ら3投手を擁し、打線も182センチ、77キロの鈴江翔太外野手(3年)が引っ張る。鈴江外野手の強打は府内でも徹底マークされているほどだ。


京都=福知山成美、両洋など混戦

 力のある学校が多く混沌としている。

 センバツ出場の福知山成美。春の府大会こそ準優勝だったが、エース・長岡宏介投手(3年)は健在だ。昨秋から続く県内無失点記録は途切れたが、不調でも大崩れしない心身の強さを持つ。センバツも清峰(長崎)を4安打1失点、無四球に抑え込んでいる。打線の援護がほしいところだが、京都両洋・釣井将貴投手(3年)の前に19イニング1得点。やや迫力不足なところは否めない。けがでセンバツを欠場した主砲・深瀬幹太三塁手(3年)の打棒に注目したい。

 春の優勝校・京都両洋は釣井投手が安定感、スタミナ抜群だ。府大会準決勝から再試合を含め3連投(26イニング)で2失点。2種類の高速スライダーと制球力が武器。走者を背負っても粘り強く投げられる点など長岡投手と重なる。

 2年ぶりの出場を狙う京都外大西。当時3番を打っていた中川拓遊撃手らがラストイヤー。昨年のレギュラーをあわせれば実に7人が残っている強力布陣だ。左打者と足の速い選手が多いのも特長。一方で課題は2校に比べ絶対的エースがいないこと。府大会では1年生・八木尾貫投手が先発していた。熊谷圭悟投手など3年生が意地を見せてほしい。

 立命館宇治、京都明徳、京都すばるも本格派投手を擁し、龍谷大平安も虎視眈々と頂上を窺っている。


滋賀=近江が最有力

 秋、春連覇の近江が最有力。今春飛躍した富屋俊己投手(3年)の存在が大きい。エース・山下大輔投手(3年)をけがで欠くなか、春の県大会で奮闘。準決勝、決勝の連投でも粘り強く投げられた。主将も務め、甲子園ではマスクをかぶった経験も。攻撃のキーマンは俊足の増田恭兵遊撃手(3年)で唯一の甲子園レギュラーメンバー。県大会決勝も、増田遊撃手の二塁打が口火となって試合を優位に進めることができた。

 彦根東は金子周作投手(3年)、杉中瑞規捕手(3年)のバッテリーが軸。近江と同じブロックに入り、順調にいけば準々決勝で激突する。
 綾羽は県大会準優勝が多く、あと一歩の戦いが続いている。182センチ、85キロの強打者・藤居憲吾外野手が引っ張る強力打線。県大会は1試合平均約7得点を挙げた。それでも決勝・近江戦のスコアは1-2。悲願の甲子園へ、夏も近江の壁は避けて通れないだろう。

 全国的に参加校数が減少傾向にあるが、滋賀は過去最多52校が参加する。初めて公式戦に参戦する滋賀短大付にも期待したい。

(ノート)


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矢島彩「アマ〜い野球ノート」
矢島彩(やじま・あや)
 1984年、神奈川県生まれ。5歳くらいから野球に夢中になり、高校時代からアマチュア野球中心に本格観戦を開始。北海道から沖縄まで飛び回り、年間150試合を観る。今春、めでたく都内の大学を卒業したが就職はペンディングし、今年も大好きな野球を追いかける。取材先の監督さんたちからは「若いころの(失礼!)薬師丸ひろ子に似てるね」と言われ、かわいがられているようだ。大好物のオムライスをお腹に詰め込んで、今日も球場に行ってきま~す!

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