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2009年7月03日

徳島、愛媛、高知/高校野球展望

 第12回は徳島、愛媛、高知です。

徳島=鳴門工が独走

 昨夏から3大会連続優勝中の鳴門工がリード。春の県大会は1試合平均5犠打と手堅い野球を見せた。準決勝では10個すべて成功させ、スクイズで加点していく場面も。2番・西内勇人二塁手(3年)はその象徴とも言えるべき選手だ。だが、四国大会ではそれらが失敗し初戦敗退。安岡瑞葵遊撃手(3年)らの主軸に長打力を期待したい。投手陣は左腕・大橋直也投手(2年)と山本幸弘投手(3年)の継投策。

 対抗馬は野球が対照的な徳島商、生光学園。徳島商は強打のチームで7点差をひっくり返す試合もあった。高島佑遊撃手(3年)から始まる主軸は特に注意したい。187センチ、74キロの杉本裕太郎投手(3年)は4番打者としても活躍。明徳義塾(高知)からも本塁打をマークした。本業のエースとしては制球に課題を残す。

 生光学園は投打の柱がしっかりしている。渡辺啓太投手(3年)は182センチ、80キロの140キロ右腕。中村友哉外野手(3年)も県屈指の長距離砲として旧チームから活躍中だ。

 また、昨秋準優勝の池田、小松島という手ごわい相手を初戦に迎える。


愛媛=西条を追う今治西、済美

 センバツ出場の西条、今治西を中心に混戦の様相だ。

 西条は147キロ右腕・秋山拓巳投手(3年)が投打でけん引。四国大会では優勝した明徳義塾と延長13回の熱戦。敗れたものの秋山投手は2失点、170球完投と片りんを見せつけた。当初は打撃を評価する声が多かったが、本人は投手希望。今年に入り磨きがかかった印象だ。チームは秋山投手頼みの状況を打破したい。

 今治西は大戸翔平投手(3年)、久保瑞樹捕手(3年)のバッテリーに安定感がある。光星学院(青森)戦での好投はインパクトがあった。この経験は必ずどこかで生きるはずだ。加納高久外野手(3年)、瀧野光太朗遊撃手(3年)らが援護していきたい。このチームは西条に3連敗中と、4度目の雪辱に燃える。

 春の県大会優勝の済美は2年生主体のチーム。この若さがどちらに転ぶか上甲正典監督の指揮に注目したい。鈴木貴也投手(2年)は最速141キロの右腕。女房役の喜井達郎捕手も2年生で、春は県大会と四国大会で盗塁をすべて刺した。主軸の田中直斗一塁手ら、3年生が意地を見せたいところだ。 


高知=明徳義塾VS高知

 四国大会を制した明徳義塾が優勝候補筆頭。エース・石橋良太投手(3年)は本職は内野手。それでも西条・秋山投手に投げ勝つなど、貫禄が出てきた。打線では2番に座り、小技はもちろん選球眼の良さも光る。トップの小林誠矢二塁手(3年)とともに警戒したいコンビだ。さらに1年生左腕・石垣佑司投手も四国大会初戦で公式戦初先発。強打の徳島商打線を本塁打1本に抑えた。

 高知は明徳義塾とは秋も春も決勝で対戦。秋は8-6で勝利、春は1-7で敗れている。左腕・公文克彦投手と木下拓哉捕手の3年生バッテリーが要。公文投手は最速140キロ、スライダー、カーブなども投げ分ける。昨夏は甲子園1回戦で負け投手となり、今年にかける思いは強い。木下捕手は4番としても勝負強さを発揮。県大会5試合で9打点を叩き出している。春は県大会も四国大会もエラーを機に失点を重ねた。精神面を含め、本番までにどこまで鍛え直してくるか。

(ノート)


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矢島彩「アマ〜い野球ノート」
矢島彩(やじま・あや)
 1984年、神奈川県生まれ。5歳くらいから野球に夢中になり、高校時代からアマチュア野球中心に本格観戦を開始。北海道から沖縄まで飛び回り、年間150試合を観る。今春、めでたく都内の大学を卒業したが就職はペンディングし、今年も大好きな野球を追いかける。取材先の監督さんたちからは「若いころの(失礼!)薬師丸ひろ子に似てるね」と言われ、かわいがられているようだ。大好物のオムライスをお腹に詰め込んで、今日も球場に行ってきま~す!

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